光背効果とは、ある対象を評価する際に、その対象の顕著な特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のこと。光背効果は、ポジティブハロー効果とネガティブハロー効果の2つに分けられます。
ポジティブハロー効果
ポジティブハロー効果とは、ある特徴が好ましいと感じられると、他の特徴も好ましいと感じてしまう現象です。例えば、
- 美人な人は、頭も良いだろう
- 背が高い人は、スポーツ万能だろう
- 親切な人はお人好しだろう
といったように、見た目や第一印象などの顕著な特徴が好ましいと感じられると、他の特徴についても好ましい評価をしてしまう傾向があります。
ネガティブハロー効果
ネガティブハロー効果とは、ある特徴が好ましくないと感じられると、他の特徴も好ましくないと感じてしまう現象です。例えば、
- ブサイクな人は、頭も悪いだろう
- 背が低い人は、運動神経が悪いだろう
- 意地悪な人はお人よしじゃないだろう
といったように、見た目や第一印象などの顕著な特徴が好ましくないと感じられると、他の特徴についても好ましくない評価をしてしまう傾向があります。
光背効果は、人事考課やマーケティングなど、さまざまな場面で影響を及ぼす可能性があります。例えば、
- 人事考課:外見が良い人は、仕事も良いだろうと評価されやすい
- マーケティング:美人モデルを起用すると、商品やサービスの印象が良くなる
といったように、光背効果を活用することで、意図的に人の判断や行動を誘導することができます。
ただし、光背効果は、必ずしも良い方向に働くわけではありません。例えば、
- 外見が良い人ばかりを採用すると、能力や実力とは関係なく評価されてしまい、不公平が生じる可能性がある
- 美人モデルを起用すると、商品やサービスの本質的な価値が見えにくくなる可能性がある
といったように、光背効果を悪用すると、不当な判断や行動を招く可能性があります。
光背効果を活用する際には、そのメリットとデメリットを十分に理解し、適切に使用する必要があるでしょう。