外部代行者の錯覚

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外部代行者の錯覚とは?

外部代行者の錯覚(illusion of external agency)とは、自分自身の行動や出来事を外部の要因や力によって支配されていると誤解する心理現象のことを指します。つまり、自分の行動や結果が自分自身によってコントロールされているという感覚を失ってしまうことを指します。

例えば、ある人が試験に合格したとき、自分自身の努力や才能ではなく、試験の出題者の優しさやラッキーな出題によるものだと思い込むことがあります。また、スポーツで勝利を収めた場合でも、自分自身の技術や努力ではなく、相手チームのミスや審判のジャッジによって勝ったと誤解することもあります。

外部代行者の錯覚は、自分自身の能力や努力を過小評価し、自己評価を下げることにつながるため、心理的にマイナスの影響を与えることがあります。一方で、外部代行者の錯覚は、自分自身の失敗や不成功について責任を回避するための防衛機制としても働くため、精神的ストレスを軽減することがあります。

しかし、外部代行者の錯覚は、実際には自分自身がコントロールできる範囲の行動や出来事でも、外部要因によって支配されているという感覚を与えるため、現実的に必要な対処や改善策を見逃す可能性があります。

https://note.com/suzuki_akira86/n/n7ed36f310436