コンコルド効果とは、ある対象に金銭的・精神的・時間的投資を続けているにもかかわらず、それが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資を継続してしまう心理的傾向**のこと

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コンコルド効果とは?

コンコルド効果とは、ある対象に金銭的・精神的・時間的投資を続けているにもかかわらず、それが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資を継続してしまう心理的傾向のことを指します。

別名として、「サンクコストバイアス」とも呼ばれています。

この効果は、超音速旅客機コンコルドの商業的失敗を由来としています。コンコルドは開発に巨額の費用がかかりましたが、商業的に成功することはなく、結局巨額の損失を出してしまいました。

コンコルド効果は、私たちの日常生活の様々な場面で起こりえます。例えば、以下のような例が挙げられます。

  • ギャンブル: 負けているのに、負けを取り戻そうとしてさらに賭けてしまう。
  • 恋愛: 恋愛がうまくいっていないのに、別れるのが惜しくて関係を続けてしまう。
  • 仕事: 自分に合っていない仕事なのに、転職するのが惜しくて続けてしまう。

コンコルド効果は、合理的な判断を妨げ、損失を拡大させてしまう可能性があります。

コンコルド効果を防ぐには

コンコルド効果を防ぐためには、以下の点に注意することが大切です。

  • 損失を確定する: 投資を継続する前に、これまでに費やした費用は諦め、損失として確定することが重要です。
  • 客観的な視点を持つ: 自分の感情に流されず、客観的な視点で状況を判断しましょう。
  • 将来の利益を考える: 投資を継続することによる将来の利益と、損失を確定することによる将来の利益を比較しましょう。
  • 周囲に相談する: 周囲の人に相談することで、客観的な意見をもらうことができます。

コンコルド効果は、誰にでも起こりうる心理現象です。しかし、上記のような対策を講じることで、防ぐことができます。

その他

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