セルフ・サービング・バイアス

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セルフ・サービング・バイアスとは?

セルフ・サービング・バイアス(self-serving bias)は、心理学的な概念であり、人々が自分自身に関する成功や良い結果を内部要因に帰因し、逆に失敗や悪い結果を外部要因に帰因する傾向を指します。つまり、個人的な成功には自己の能力や努力が関与していると信じる一方、失敗には状況や他者の行動など外部の要素を責任にする傾向があるということです。

セルフ・サービング・バイアスは、自己保護的な認知の一形態であり、自己肯定感を高め、自尊心を保つために利用されることがあります。人々は自分自身に対して肯定的な評価をすることで、自己価値感を維持しようとする傾向があります。そのため、成功や好ましい結果を自分の能力や努力に帰因することで、自己イメージを高めようとするのです。

一方で、失敗や困難な状況に直面した場合には、外部要因や他人の行動を原因として挙げることで、自己を守ろうとする傾向があります。これにより、自己責任を軽減し、自己イメージを保つことができると考えられています。

セルフ・サービング・バイアスは、個人の認知バイアスの一つとして、日常の判断や行動に影響を与える可能性があります。このバイアスが働くことで、成功や失敗に対する客観的な評価や反省がゆがめられることがあります。また、集団や組織の中でも同様のバイアスが働くことで、功績や失敗が個人の能力や責任によって過度に解釈されることがあります。

セルフ・サービング・バイアスを理解することで、自己評価や他者との関係、意思決定などにおいて客観性を保ち、バランスの取れた判断をすることが重要です。

https://www.jumonji-u.ac.jp/sscs/ikeda/cognitive_bias/cate_s/s_01.html

ホートンの法則

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ホートンの法則とは?

ホートンの法則(Horton’s Law)は、情報科学および情報理論の分野で使われる法則の一つです。この法則は、情報の階層的な組織構造に関連しています。

ホートンの法則は、アメリカの水文学者であるロバート・E・ホートン(Robert E. Horton)によって提唱されました。彼は、水流の研究を通じて、自然システムの階層的なパターンに注目しました。その後、情報科学の分野においても同様のパターンが見られることが明らかになり、ホートンの法則として知られるようになりました。

ホートンの法則によれば、自然や人工のネットワークなど、情報の流れを持つシステムは、階層的なツリー構造を持つ傾向があります。具体的には、より大きな規模の要素が複数のより小さな要素に分岐し、それらの要素がさらにさまざまな規模の要素に分岐するという構造です。このような階層的な構造は、川の流れや木の枝、血管系、デジタルネットワークなど、様々なシステムで観察されます。

ホートンの法則は、ネットワークの設計や最適化において有用なヒントを提供することがあります。また、情報の組織や階層構造の理解にも役立ちます。ただし、ホートンの法則はあくまで一般的な観察に基づく法則であり、すべてのシステムに必ずしも当てはまるわけではありません。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

試行錯誤学習

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試行錯誤学習とは、様々な問題解決行動を試す過程で、学習が成立することです。アメリカの心理学者であるエドワード・ソーンダイクが提唱した概念です。

ソーンダイクは、猫の問題箱の実験で、猫が問題箱から脱出するために、様々な行動を試み、結果として問題解決に至ることを観察しました。この実験から、ソーンダイクは、試行錯誤学習は、刺激と反応の連合によって成立するという「効果の法則」を提唱しました。

効果の法則とは、問題解決につながる行動は、報酬によって強化され、問題解決につながらない行動は、罰によって弱められていくという法則です。

試行錯誤学習は、動物だけでなく、人間にも見られる学習の基本的な形です。例えば、子供が歩き方を覚えるとき、最初は転びながらも、何度も試行錯誤を繰り返すことで、歩けるようになるという例があります。

試行錯誤学習は、時間と労力を要する一方で、幅広い問題解決に適用できる学習方法です。

試行錯誤学習と洞察学習の違いは、試行錯誤学習では、問題解決につながる行動を偶然発見するまで、様々な行動を試す必要があるのに対し、洞察学習では、問題解決のヒントを見いだすことで、すぐに問題解決に至るという点です。

https://psychologist.x0.com/terms/115.html

リトルウッドの法則

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リトルウッドの法則とは?

リトルウッドの法則(Littlewood’s law)は、確率論に関する数学的な法則です。この法則は、人間の日常的な経験に関連しており、非常に稀な出来事が時間の経過とともに起こる確率が高くなることを指摘しています。

リトルウッドの法則は、イギリスの数学者であるジョン・エドウィン・リトルウッド(John Edensor Littlewood)によって提唱されました。彼は確率論や数論において重要な貢献をした数学者です。

リトルウッドの法則は、以下のように要約されます。「人間は平均して毎日約1万回の経験をする。この中で、個別の出来事が1/10,000(0.0001)の確率で起こると仮定すると、人間は約3年間生活すれば、必ず1回は非常に稀な出来事に直面することになる。」

要するに、非常にまれな出来事でも、時間の経過とともに何度も経験する機会があるということです。日常生活で何気なく経験していることでも、それ自体が非常にまれな出来事である可能性があるということを示唆しています。

リトルウッドの法則は、確率の直感的な理解やリスク評価に関連して興味深い考え方です。また、この法則は、驚くべき偶然や奇跡的な出来事が起こることを説明するために引用されることもあります。ただし、数学的な厳密性や科学的な根拠に基づく法則ではなく、あくまで興味深い観察結果として捉えられています。

https://www.weblio.jp/content/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%83%83%E3%83%89%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

履歴効果

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履歴効果とは?

履歴効果(History Effect)は、心理学や認知科学の分野で使用される用語で、以前の経験や情報が現在の認識や判断に影響を与える現象を指します。

履歴効果は、人々が過去の出来事や情報を思い出し、それを現在の判断や評価に組み込むことによって生じます。過去の経験や情報は、現在の判断や評価においてフィルターとして機能し、意思決定や行動に影響を与えることがあります。

履歴効果は、いくつかの要素によって引き起こされる可能性があります。一つは、「可用性ヒューリスティック」と呼ばれる心理的なバイアスです。過去の経験や情報が容易に思い出される場合、それらは判断や評価に大きな影響を与える傾向があります。

また、情報処理の過程においても履歴効果が生じることがあります。過去の情報が一時的な記憶から長期記憶へ移行する際に、最初に処理された情報がより強く保存され、後続の情報よりも影響力を持つことがあります。

履歴効果は、広告やマーケティングの分野においても重要な要素です。過去の広告やブランドの経験が、消費者の購買意欲や商品評価に影響を与えることがあります。また、記憶の再活性化によって特定の商品やブランドが思い出されることで、購買行動が刺激されることもあります。

履歴効果は、人々の判断や評価が過去の経験や情報に基づいて行われることを示しており、私たちが認識や意思決定を行う際に重要な要素となる現象です。

https://japanknowledge.com/contents/nipponica/sample_koumoku.html?entryid=687

親切効果

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親切効果とは?

親切効果(Bystander Effect)は、人々が他人の助けを求める状況で、周囲に他の人がいる場合に、個々の人が積極的な行動を起こすことを減少させる心理的な現象です。この現象は、社会心理学の分野でよく研究されています。

親切効果の特徴は以下の通りです:

手助けの責任の分散: 多くの人々が同じ状況を目撃している場合、個々の人は自分が直接的な責任を負わないと感じる傾向があります。他の人がいるという安心感から、個人の行動が抑制されることがあります。

社会的比較: 周囲に他の人がいる場合、人々はその他の人々の反応や行動を参考にします。もし他の人が何も行動しないとすると、個人も同様に何も行動しないことがあります。これは「何か間違っている」という感覚を抑制する要因となります。

判断の遅延: 親切効果では、人々の反応や行動が遅れることがあります。人々は状況を評価したり、他の人の行動を観察したりする時間が必要となるため、即座に行動に移ることができないことがあります。

親切効果を克服するためには、以下のような要素が重要です:

責任の明確化: 個々の人に対して具体的な責任を与えることで、行動を起こしやすくします。例えば、特定の人に直接的に助けを求めるように促すことが有効です。

社会的な影響の緩和: 周囲にいる他の人の行動や反応に過度に依存せず、自分自身の判断を信じることが重要です。他の人が何も行動しない場合でも、自分が主体的に助けを提供することが求められます。

親切効果は、人々の行動に大きな影響を与える心理的な現象です。この効果を理解し、対策を取ることで、助けを必要とする人々への支援を増やすことができます。

https://tenki.jp/suppl/sachico_nakayama/2019/06/13/29176.html

繰り返し効果

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繰り返し効果とは?

繰り返し効果(repetition effect)は、情報の繰り返しによって情報処理や記憶において利益をもたらす現象を指します。繰り返しによって情報が何度も提示されることで、情報の認識や処理が容易になり、記憶の定着や再生が促されるという効果が生じることを指します。

繰り返し効果は、学習や広告、メディア、コミュニケーションなどの領域で重要な役割を果たしています。以下に、繰り返し効果の主な特徴を示します:

認知の容易化: 情報が繰り返し提示されると、それに対する認識や処理が容易になります。情報の再認性が高まり、より迅速かつ正確に情報を処理できるようになります。

記憶の定着と再生: 繰り返しによって情報が頻繁に提示されると、情報が長期記憶に定着しやすくなります。また、情報の再生や回想も促されるため、長期的な記憶の形成と保持が助けられます。

信憑性と好感度の向上: 情報が繰り返し提示されると、それに対する信憑性や好感度が高まる傾向があります。繰り返された情報は頻繁に目にするため、より信頼性が高いと認識されたり、好意的に受け取られることがあります。

繰り返し効果は、広告やマーケティングの分野でよく活用されます。広告のメッセージやブランドのロゴが繰り返し表示されることで、消費者の認識や記憶に深く刻まれ、ブランド認知や購買意欲の向上につながることが期待されます。

ただし、繰り返し効果は一方的な情報提示に限定されるわけではありません。相互作用や関与のある学習やコミュニケーションプロセスにおいても、情報の繰り返しは効果的な学習や情報伝達を促す要素となります。

https://www.sprocket.bz/blog/20220801-mere_exposure_effect.html

セルフモニタリング

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セルフモニタリングとは、自分の行動、思考、感情などを自覚して観察することです。

セルフモニタリングは、心理学や認知行動療法において、さまざまな目的で用いられる技法です。

たとえば、

自分の思考や感情を客観的に理解し、認知の偏りや誤解を修正する
自分の行動パターンを分析し、望ましくない行動を改善する
自分の気分や身体の状態を把握し、ストレスや不調を早期発見する
といった目的に用いられます。

セルフモニタリングには、以下の利点があります。

自分の状態を客観的に把握できるようになる
自分の行動や思考のパターンを理解できるようになる
自己コントロール能力を高めることができる
ストレスや不調を早期発見し、適切な対処ができる
セルフモニタリングを始めるには、まず、自分の行動や思考、感情を記録することから始めるとよいでしょう。

記録する内容は、以下のようなものが挙げられます。

日時
行動
思考
感情
身体の状態
記録を継続することで、自分の状態の変化を把握しやすくなります。

セルフモニタリングは、誰でも簡単に始めることができる技法です。

自分の状態をよりよく理解し、よりよい生活を送るために、セルフモニタリングの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

https://www.armg.jp/journal/225-2/

擬人化

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擬人化とは?

擬人化(ぎじんか)は、非人間のものに人間的な特徴や性質を与えることを指す言葉です。これは、人間以外の存在や抽象的な概念を、言葉や表現を通じて人間のように描写する方法です。

擬人化は、文学、芸術、アニメーション、マーケティングなどのさまざまな分野で使用されています。たとえば、動物や自然の要素、物体、感情、概念などが擬人化されることがあります。これにより、非人間のものがより身近で理解しやすくなり、感情や人間の経験に共感できるようになることがあります。

例えば、子供向けのアニメや絵本では、動物が話したり人間のような行動をすることがよくあります。また、ブランドやキャラクターのマスコットキャラクターも、擬人化の一例です。これにより、製品やブランドに対する感情的な結びつきを生み出し、消費者との親近感や共感を促すことができます。

擬人化は、人間の特徴を与えることでコミュニケーションや表現の手段として利用されますが、注意が必要です。擬人化されたものは現実の人間ではなく、あくまで象徴や表現の手段として理解されるべきです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%93%AC%E4%BA%BA%E5%8C%96

ソマティック・マーカー仮説

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ソマティック・マーカー仮説とは、神経学者アントニオ・ダマシオが提唱した、意思決定において情動的な身体反応が重要な信号を提供するという仮説です。

ダマシオは、過去の経験に基づいて、ある選択肢が「良い」か「悪い」かを判断する際に、身体的な感情が重要な役割を果たしていると主張しました。例えば、過去に失敗した経験がある選択肢を前にすると、不安や恐怖などの身体的な感情を感じることがあります。この身体的な感情は、その選択肢が「悪い」ことを表す信号として機能し、適切な意思決定を助けると考えられます。

ソマティック・マーカー仮説は、脳科学の研究によって、ある程度の裏付けを得ています。例えば、脳損傷によって腹内側前頭前野が損傷した患者は、適切な意思決定ができなくなることが知られています。腹内側前頭前野は、ソマティック・マーカーの処理に関与すると考えられているため、この結果はソマティック・マーカー仮説を支持するものと言えます。

ソマティック・マーカー仮説は、意思決定の理解に新たな視点を提供する仮説として、注目されています。また、マーケティングや教育など、実践的な分野への応用も期待されています。

具体的には、ソマティック・マーカー仮説は、以下の点について示唆を与えています。

意思決定においては、感情的な反応が重要な役割を果たす。
過去の経験に基づいて、ある選択肢が「良い」か「悪い」かを判断する際に、身体的な感情が重要な役割を果たす。
腹内側前頭前野は、ソマティック・マーカーの処理に関与する。
ソマティック・マーカー仮説は、まだ完全には解明されていない部分もありますが、意思決定の理解に新たな視点を提供する仮説として、今後も注目されていくと考えられます。

https://workhappiness.co.jp/blog/trend/handan/

教育心理学

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教育心理学とは、教育的な視点から心理学を応用しようとする学問です。主に乳児期から青年期にかけての人間の精神および知能の発達や人格形成などと教育の関係を取り上げます。また、教育過程の諸現象を心理学的に明らかにし、効果的な教育の方法を見つけ出そうとします。さらに、教育の場面に現れる問題を一般心理学の見地から解釈し、実際の教育に応用しようとします。

教育心理学の具体的な研究領域としては、以下のようなものが挙げられます。

児童心理学:乳児期から青年期にかけての子どもの成長・発達を研究する領域
学習心理学:学習の過程やメカニズムを研究する領域
教育評価学:教育の成果を測定・評価する領域
教育相談学:教育現場における子どもや教師の心理的問題を解決する領域
教育社会心理学:学校における人間関係や集団行動を研究する領域
教育心理学は、教育の質を向上させるための重要な学問です。教育心理学の研究成果は、教育現場における指導方法や評価方法の改善、子どもや教師の心理的な支援などに活用されています。

教育心理学で学ぶことで、以下の知識やスキルが身につきます。

子どもの発達や学習に関する知識
効果的な教育方法に関する知識
子どもや教師の心理的問題に関する知識
教育現場における問題解決能力
教育心理学は、教育に携わる人や、教育に関心のある人にとって有益な学問です。

https://www.education.chiba-u.jp/f_Top/elepsychology

(心理学における)肥満型

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心理学における肥満型とは、肥満の原因を心理的な要因に求める考え方です。

従来、肥満の原因は、食生活や運動不足などの生活習慣が主に原因と考えられてきました。しかし、最近の研究では、肥満の原因に心理的な要因が関与していることが示唆されています。

例えば、肥満の人は、不安やストレスを抱えていることが多く、食事を過剰に摂取することで不安やストレスを解消しようとする傾向があります。また、肥満の人には、自分自身に対する否定的なイメージを持っている人が多く、自分の体型を隠したり、他人と比べて劣等感を感じたりすることがあります。

心理学における肥満型は、肥満の原因を理解し、効果的な治療や予防を行うために重要です。

具体的には、肥満の人の心理状態を把握し、不安やストレスを解消するための方法を指導したり、自分自身に対する肯定的なイメージを高めるためのカウンセリングを行うことで、肥満の改善につながると期待されています。

なお、心理学における肥満型は、肥満の原因を完全に説明するものではありません。食生活や運動不足などの生活習慣も、肥満の原因として重要な役割を果たしています。

https://psychologist.x0.com/terms/153.html

ナッシュ均衡

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ナッシュ均衡とは?

ナッシュ均衡(Nash Equilibrium)は、ゲーム理論における概念であり、ゲームの参加者が最適な戦略を選択した場合に、互いに裏切りを受ける誘因がなくなる状態を指します。つまり、一度選択された戦略を変えても、参加者は自身の利益を最大化するために他の参加者の行動に変更を加える必要がありません。

ナッシュ均衡は、ジョン・ナッシュ(John Nash)によって提案され、彼の名前に由来しています。ナッシュはゲーム理論の分野で先駆的な貢献をし、ナッシュ均衡の概念は彼の業績の中でも重要なものです。

ナッシュ均衡は、非協力ゲーム(プレイヤーが相互に協力することなく行動するゲーム)における安定な状態を表します。ゲームの参加者は、相手の行動を予測し、自身の利益を最大化するために最適な戦略を選択します。そして、他の参加者の行動が与えられた場合に、もう一方の参加者が変更を加える必要がない状態がナッシュ均衡となります。

ナッシュ均衡は、単一の均衡点(一意の解)である場合もありますが、複数の均衡点が存在する場合もあります。また、ナッシュ均衡が必ずしも最適な結果をもたらすわけではないことにも注意が必要です。ゲームの性質や参加者の目標によっては、全体的な結果が最適でない場合もあります。

ナッシュ均衡は経済学や社会科学の分野で広く応用されており、市場の競争や交渉の分析、社会的相互作用の研究などに役立っています。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/na/A02882.html

一貫性論争

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一貫性論争とは、性格心理学における、”性格は各個人において一貫して変わらないもの”という立場と、”性格は一貫したものではなく、状況に応じてどんどん変化するもの”という立場の間の論争です。

1968年にアメリカの心理学者ウォルター・ミシェルによって提唱されました。ミシェルは、性格と行動の関連性を調べた実験で、性格特性と行動の間には相関があっても、その相関は必ずしも強くないことを明らかにしました。この結果から、ミシェルは性格は必ずしも一貫したものではなく、状況によって変化しうると主張しました。

ミシェルの主張は、当時の性格心理学において主流であった「特性論」に大きな衝撃を与えました。特性論は、性格は各個人に固有の安定した特性であり、その特性が行動を決定するという考え方です。ミシェルの主張は、この考え方を否定するもので、性格心理学における大きな転換点となりました。

一貫性論争は、その後も多くの研究によって検討され、現在では、性格は一貫したものではないという立場が主流となっています。ただし、性格と行動の間には相関があることも確かであり、性格は完全に状況に影響されるものでもありません。性格と行動の関連性を理解するためには、性格と状況の両方を考慮することが重要です。

一貫性論争の結論は、性格心理学における大きな進歩をもたらしました。性格は必ずしも一貫したものではないという認識は、性格の測定や評価、そして性格の改善や発達に関する研究に大きな影響を与えています。

https://clover.fcg.world/2016/07/02/5694/

感応度逓減

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感応度逓減とは、利益や損失の絶対値が大きくなるにつれて、変化への感覚がにぶるという心理現象のことです。

例えば、1万円の損失であっても、10万円が9万円になる方が、100万円が99万円になるよりも苦痛を大きく感じます。

これは、人間は絶対的な価値ではなく、相対的な価値を重視する傾向があるためです。10万円の損失は、1万円の損失に比べて大きな損失ですが、100万円に比べると小さな損失です。そのため、10万円の損失は、100万円の損失に比べて大きな影響を与えません。

感応度逓減は、マーケティングや営業などのビジネスシーンでも活用されています。例えば、高額な商品を販売する場合、利益を大きくするためには、損失を最小限に抑えることが重要です。感応度逓減を理解することで、顧客が損失を感じるリスクを減らすことができます。

以下に、感応度逓減の例をいくつか挙げます。

100円の値引きであれば、誰でも嬉しいと感じるものですが、10万円の値引きであれば、あまり嬉しく感じない。
10万円の損失であれば、大きな損失と感じるものですが、100万円の損失であれば、それほど大きな損失と感じない。
100万円の宝くじが当たった場合、喜びは大きい。しかし、1000万円の宝くじが当たった場合、喜びは100万円の宝くじが当たった場合よりも小さくなる。
感応度逓減は、人間の心理を理解する上で重要な概念です。この概念を理解することで、より効果的な意思決定や行動をとることができるでしょう。

https://blog.leapt.co.jp/what-is-prospect-theory-the-behavioral-science-of-decision-making-that-marketing-salespeople-need-to-know

長期記憶

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長期記憶とは、短期記憶から長期記憶に移行した記憶のことです。短期記憶は、約18~30秒程度しか保持されないのに対し、長期記憶は数日、数年、さらには一生涯にわたって保持されます。

長期記憶は、言葉で表せるかどうかで、陳述記憶と非陳述記憶の2つに大きく分けられます。

陳述記憶は、言葉で表せる記憶のことです。具体的には、意味記憶、エピソード記憶、自伝的記憶に分けられます。

意味記憶は、単語や概念などの意味を覚えた記憶です。
エピソード記憶は、自分が体験した出来事の記憶です。
自伝的記憶は、自分の人生における出来事の記憶です。
非陳述記憶は、言葉で表せない記憶のことです。具体的には、手続き記憶、情動記憶、身体的記憶に分けられます。

手続き記憶は、技能や一連の手順を覚えた記憶です。例えば、自転車に乗る、書道をする、料理をするなどの記憶が該当します。
情動記憶は、感情や感情的体験の記憶です。例えば、嬉しかった、悲しかった、怒ったなどの記憶が該当します。
身体的記憶は、身体の感覚や感覚運動の記憶です。例えば、味覚や嗅覚、触覚、痛覚などの記憶が該当します。
長期記憶は、脳の海馬や側頭葉の海馬周囲皮質などの領域に保存されていると考えられています。長期記憶は、繰り返し思い出すことで強化され、思い出さなければ忘れていくという特性があります。

https://www.unprinted.design/articles/long-term-memory/

韻踏み効果

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韻踏み効果とは?

韻踏み効果(rhyme-as-reason effect)は、韻を踏んだ情報がより信憑性や説得力があると認識される心理現象です。この効果によれば、人々は韻を踏んだ文句や表現を聞いたり読んだりすると、それを真実や正しい情報として受け入れやすくなる傾向があります。

韻踏み効果は、言葉の音韻的な特徴が人々の判断や認知に影響を与えることを示しています。韻を踏んだ文句や表現は、より注意を引きやすく、記憶に残りやすくなるため、人々はそれをより信頼性のある情報として受け入れる傾向があります。

この効果は、広告やマーケティングの分野で頻繁に利用されます。韻踏み効果を活用することで、商品やサービスの広告が視聴者や消費者により印象的に響く可能性があります。また、政治演説やパブリックスピーチでも韻踏み効果が利用され、情報の説得力を高めるために使用されることがあります。

しかし、韻踏み効果は単に韻を踏んだ情報が真実であるとは限りません。この効果は、感情的な影響や情報の処理に関与する認知の特性に起因している可能性があります。したがって、韻踏み効果を評価する際には、情報の内容や根拠を検証し、客観的な判断を行うことが重要です。

https://docoic.com/54425