新行動主義とは、1930年代にエドワード・トールマン、クラーク・ハル、バラス・スキナーらによって提唱された行動主義の流れです。初期の行動主義は、刺激と反応の単純な関係だけを扱うことで、心理学を科学的に研究しようとしました。しかし、新行動主義は、行動の主体である人間や動物の認知や意図を重視し、行動の複雑さを理解しようとしました。
新行動主義の特徴は、以下のとおりです。
刺激と反応だけでなく、人間や動物の認知や意図を重視する。
オペラント条件付けの研究を重視する。
心理学を科学的に研究するための方法論を重視する。
新行動主義の研究成果は、心理学の発展に大きく貢献しました。特に、オペラント条件付けの研究は、教育や心理療法、動物行動学などの分野で応用されています。
新行動主義の代表的な人物は、以下のとおりです。
エドワード・トールマン
クラーク・ハル
バラス・スキナー
トールマンは、行動の目的や意図を重視した「目的論的行動主義」を提唱しました。ハルは、行動を学習によって形成される習慣であると捉え、「学習理論」を構築しました。スキナーは、行動の結果によって強化されるオペラント条件付けの研究を重視し、「行動主義心理学」の基礎を築きました。
新行動主義は、1960年代に認知心理学が台頭するまで、心理学の主流を占めていました。
https://www.jumonji-u.ac.jp/sscs/ikeda/cognitive_bias/cate_d/d_25.html