超心理学

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超心理学とは、通常の物理学では説明できないような、人間の心や脳が持つ能力を研究する学問です。具体的には、テレパシー、透視、予知、念力などの超能力や、予感、霊感、霊媒現象などの超常現象を研究対象としています。

超心理学は、19世紀後半にウィーンの医師アントン・メスメルが提唱した「動物磁気」という学説にその起源を持ちます。メスメルは、人間には動物磁気というエネルギーが存在し、そのエネルギーを操ることで、病気や怪我を治したり、予知や透視といった能力を発揮したりすることができると主張しました。

20世紀に入り、超心理学は科学的な研究対象として認められるようになりました。1938年にアメリカで設立されたアメリカ超心理学会(APA)は、超心理学の研究を推進するとともに、超心理学の研究成果を発表する学術誌「Journal of Parapsychology」を発行しています。

超心理学は、科学界からオカルトや迷信とみなされ、冷遇されることもありました。しかし、近年では、心理学、脳科学、物理学などの学問分野の研究者が、超心理学の研究に参画するようになり、超心理学に対する科学的な理解が深まっています。

超心理学は、まだ多くの謎に包まれている学問ですが、今後の研究によって、人間の心や脳の奥深い秘密が解き明かされることが期待されています。

超心理学の研究対象となる主な超能力や超常現象は、以下のとおりです。

テレパシー:心を介して相手の考えや感情を読み取る能力
透視:壁や物体などの障害物に遮られることなく、遠くの物事を見ることができる能力
予知:未来の出来事を事前に知ることができる能力
念力:意念の力で物体を動かしたり、火を起こしたりすることができる能力
予感:何か悪いことが起こる前に、その予兆を感じ取ることができる能力
霊感:霊的な存在と交信することができる能力
霊媒現象:霊的な存在を呼び寄せて、その存在とコミュニケーションをとることができる能力
超心理学は、科学的にはまだ証明されていない学問ですが、今後の研究によって、私たちの常識を覆すような発見がされるかもしれません。

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