(心理学における)乳児期

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心理学における乳児期とは、誕生から1歳未満の時期を指します。この時期は、人間の一生の中で最も急激な発達が起こる時期です。

乳児期の発達は、大きく分けて以下の3つの領域に分けられます。

認知の発達
乳児期の認知の発達は、感覚や知覚の発達から始まります。生後すぐには、視覚や聴覚、味覚、触覚などの感覚が未発達ですが、徐々に発達していきます。また、生後3ヶ月頃から、物体や人の顔を認識するようになります。

さらに、生後6ヶ月頃から、物体の永続性や因果関係などの概念を理解するようになります。また、生後9ヶ月頃からは、言葉や音声の意味を理解し始めます。

情動の発達
乳児期の情動の発達は、喜びや悲しみ、怒りなどの基本的な情動から始まります。生後すぐには、喜びや怒りなどの明確な情動表現が見られますが、生後6ヶ月頃から、悲しみや恐怖などの複雑な情動表現も見られるようになってきます。

また、生後9ヶ月頃からは、他者の情動を理解し始めます。

社会性の発達
乳児期の社会性の発達は、他者との相互作用から始まります。生後すぐには、他者と目を合わせたり、笑ったりして、他者とのコミュニケーションを試みます。

また、生後6ヶ月頃からは、他者との関わりを積極的に求めるようになるようになります。

乳児期は、その後の発達の基礎となる重要な時期です。この時期に適切な刺激や経験を与えることで、子どもの健全な発達を促すことができます。

なお、乳児期と幼児期の違いは、一般的に離乳を境界として分けられます。しかし、乳児期と幼児期の区別は明確なものではなく、乳児期から幼児期にかけて、徐々に発達が変化していきます。

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