フット・イン・ザ・ドア・テクニック

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フット・イン・ザ・ドア・テクニックとは?

フット・イン・ザ・ドア・テクニック(Foot-in-the-door technique)は、心理学やマーケティング分野で使用される影響力のある手法です。この手法は、人々が小さな要求に応じることから始め、その後でより大きな要求をすることによって、相手を容易に同意させることを目的としています。

具体的には、フット・イン・ザ・ドア・テクニックでは、以下のステップが取られます。

小さな要求の提示: 最初に、相手に対して非常に簡単で少ない努力やコミットメントを必要とする小さな要求を提示します。これは、相手が拒否することなく受け入れやすいものです。

同意の獲得: 相手が小さな要求に応じると、彼らは自分自身を「同意した人」と見なす傾向があります。この同意を獲得することで、相手の意識や態度が変化し、あなたに対してより好意的になる可能性が高まります。

大きな要求の提示: 相手が最初の小さな要求に応じた後、より大きな要求をすることができます。この要求は、最初の要求よりも大きなコミットメントや努力を必要とすることがありますが、相手は同意する可能性が高まります。なぜなら、彼らは自分自身を「同意した人」としてのアイデンティティを維持しようとするため、一貫性の原則に基づいて行動する傾向があるからです。

フット・イン・ザ・ドア・テクニックは、サービスのアップセル、寄付の募集、アンケートの回答など、さまざまな場面で使用されます。ただし、この手法は誠実さと倫理的な使用が重要です。相手に対して誤解や圧力をかけることなく、相手の自由な意思決定を尊重する必要があります。

https://mba.globis.ac.jp/about_mba/glossary/detail-11943.html