心理学における物忘れとは、記憶すべき情報を思い出せない現象のことです。物忘れには、大きく分けて3つの種類があります。
1つ目は、記憶の形成が不十分な場合です。例えば、新しい知識や情報を聞いたり、見たりしたときに、十分に注意を払っていなかった場合、記憶の形成が不十分となり、物忘れしやすくなります。
2つ目は、記憶の保持が不十分な場合です。例えば、一度覚えた知識や情報を、あまり使わないまま長期間放置してしまうと、記憶が保持できなくなり、物忘れしやすくなります。
3つ目は、記憶の検索がうまくできない場合です。例えば、記憶すべき情報は覚えているのに、その情報を思い出すための手がかりがないと、記憶の検索がうまくできず、物忘れしやすくなります。
物忘れは、誰にでも起こり得る現象です。しかし、物忘れが頻繁に起こったり、日常生活に支障をきたしたりする場合は、認知症などの病気の可能性もあります。そのため、物忘れが気になる場合は、医師に相談することをおすすめします。
物忘れを防ぐためには、以下のことに気をつけることが大切です。
記憶すべき情報は、繰り返し注意深く見聞きする
覚えた知識や情報を、定期的に使う
記憶すべき情報の手がかりを、わかりやすくしておく
また、睡眠や運動をしっかりとり、ストレスをためないようにすることも、物忘れを防ぐのに役立ちます。