会食恐怖症(かいしょくきょうふしょう)とは、人前で食事をすることが極度に怖くなり、日常生活に支障をきたす状態を指します。別名として、社交不安障害(しゃこうふあんしょうがい)、社交恐怖症(しゃこうきょうふしょう)、社交不安症候群(しゃこうふあんしょうこうぐん)、社交不安障害(しゃこうふあんしょうがい)などがあります。
主な症状
- 人前で食事をすることへの強い不安
- 嘔吐や下痢、発汗、震えなどの症状
- 食事会を避けたり、断ったりする
- 食事会に行く前に強い不安を感じたり、夜眠れない
- 食事会に参加しても、落ち着いて食事ができない
- 人からじっと見られていると感じたり、批判されていると感じたりする
原因
会食恐怖症の原因は完全には解明されていませんが、遺伝的な要因と環境的な要因が複合的に関係していると考えられています。
- 遺伝的な要因:双生児研究などから、会食恐怖症は遺伝的な影響を受けやすいことが示唆されています。
- 環境的な要因:幼少期に親や教師から批判されたり、いじめられたりした経験、人前で発表する機会が多かった経験などが、会食恐怖症の発症リスクを高める可能性があります。
治療
会食恐怖症の治療法としては、主に心理療法と薬物療法があります。
- 心理療法:認知行動療法などが有効とされています。認知行動療法では、会食恐怖症に対する考え方や行動パターンを修正していきます。
- 薬物療法:抗不安薬や抗うつ薬などが使用されます。薬物療法は、心理療法と併用して行われることが多いです。
会食恐怖症は、適切な治療によって改善することができます。もし、人前で食事をすることが極度に怖くて日常生活に支障をきたしている場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。