燃え尽き症候群とは、仕事や人間関係などのストレスによって、心身が疲弊し、仕事に対する意欲や熱意が失われる状態

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燃え尽き症候群とは、仕事や人間関係などのストレスによって、心身が疲弊し、仕事に対する意欲や熱意が失われる状態です。

燃え尽き症候群の特徴

燃え尽き症候群の特徴は、大きく分けて3つあります。

情緒的消耗感

仕事や人間関係に対する感情的なエネルギーが枯渇し、疲れや無気力感を感じる状態です。仕事に対する意欲やモチベーションが低下し、仕事が辛く感じるようになり、職場に行きたくないと思うようになります。また、イライラや怒りを感じやすくなることもあります。

脱人格化

仕事や人間関係に対して冷淡な態度や感情を抱く状態です。仕事に無関心になり、仕事に対する熱意ややりがいが感じられなくなります。また、仕事相手や上司、部下に対して批判的になったり、感情移入ができなくなったりします。

個人的達成感の低下

自分の仕事や成果に対して満足感が得られず、仕事に対する意味や価値を見失ってしまう状態です。自分の仕事が周囲に貢献できていないと感じたり、自分の努力が報われていないと感じたりするようになります。

参考URL:
バーンアウトシンドローム | e-ヘルスネット(厚生労働省)

燃え尽き症候群の原因

燃え尽き症候群の原因は、大きく分けて「個人要因」と「環境要因」の2つが挙げられます。

個人要因

  • 完璧主義
  • 責任感が強い
  • 他人に期待されやすい
  • ストレス耐性が低い
  • 自己肯定感が低い
  • 対人関係が苦手

環境要因

  • 過剰な仕事量
  • 長時間労働
  • 低賃金
  • 人間関係のトラブル
  • 仕事のやりがいを感じられない

個人要因は、その人の性格や価値観が影響するものです。完璧主義や責任感が強い人は、仕事に対して高い目標や期待を持ち、それらを達成するために努力を重ねます。しかし、それが過度になると、ストレスや疲労が蓄積し、燃え尽き症候群に陥るリスクが高くなります。

環境要因は、仕事や職場の環境が影響するものです。過剰な仕事量や長時間労働は、心身に大きな負担をかけます。また、低賃金や人間関係のトラブルも、ストレスの原因となります。

燃え尽き症候群は、これらの要因が複合的に作用することで発症すると考えられています。

参考URL:
燃え尽き症候群(バーンアウト)から回復するには?原因・予防策も解説 | ツギノジダイ

燃え尽き症候群の対処法

燃え尽き症候群の対処法は、大きく分けて「休息」「ストレスの軽減」「生活習慣の改善」の3つに分けられます。

休息

燃え尽き症候群の最も重要な対処法は、休息です。仕事やプライベートでのストレスから解放され、心身を休める必要があります。具体的には、以下の方法が有効です。

  • 有給休暇や代休を取得して、まとまった休みを取る
  • 残業や休日出勤を減らす
  • 仕事とプライベートの切り替えを意識する
  • 十分な睡眠と食事をとる
  • 趣味や好きなことに時間を費やす

ストレスの軽減

仕事や人間関係など、ストレスの原因を特定し、その原因を軽減する対策を講じることも大切です。具体的には、以下の方法が有効です。

  • 信頼できる人に相談する
  • 上司や職場の人に業務量や仕事内容の調整を相談する
  • 仕事の目標や期限を見直す
  • 人間関係の見直しをする
  • 生活習慣の改善

十分な睡眠と食事をとる、適度な運動をする、タバコやお酒の量を減らすなど、生活習慣を改善することも、燃え尽き症候群の予防や回復に役立ちます。

専門家に相談する

自分で対処するのが難しい場合は、専門家に相談することも検討しましょう。心療内科や精神科を受診して、カウンセリングや薬物療法を受けると、症状の改善が期待できます。

また、職場においても、燃え尽き症候群の予防や対策を講じることが重要です。具体的には、以下の取り組みが挙げられます。

  • 残業や休日出勤を減らす
  • ワークライフバランスを重視した就業環境を整える
  • メンタルヘルスに関する教育や研修を実施する

燃え尽き症候群は、早期発見・早期対処が大切です。自分や周囲の人が燃え尽き症候群の症状を自覚したら、早めに対策を講じましょう。

参考URL:
【臨床心理士監修】燃え尽き症候群(バーンアウト)とは?症状やなりやすい人の特徴、対処法を解説 | ビジネスチャットならChatwork

燃え尽き症候群の同義語、類義語、関連語、反対語

  • バーンアウト症候群
  • バーンアウトシンドローム
  • 荷下ろしうつ病
  • 空の巣症候群
  • 無気力症候群