限局性恐怖症とは、特定の対象や状況に対して、現実的な危険性とはかけ離れた強い恐怖や不安を感じる精神障害

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限局性恐怖症とは、特定の対象や状況に対して、現実的な危険性とはかけ離れた強い恐怖や不安を感じる精神障害です。

具体的には、以下の症状が1か月以上続く場合に、限局性恐怖症と診断されます。

  • 特定の対象や状況に直面すると、即座に強い恐怖や不安を感じる
  • 恐怖や不安を感じている間は、動悸、発汗、震え、吐き気などの身体症状が現れる
  • 恐怖や不安を感じている対象や状況を避ける、または耐えることが困難

限局性恐怖症の対象や状況は、以下のようなものが挙げられます。

  • 動物(蛇、蜘蛛、犬など)
  • 高所
  • 閉所
  • 人ごみ
  • 血、注射、けが

限局性恐怖症は、成人期に発症することが多いですが、子供の頃からある場合もあります。

原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因や、幼少期のトラウマなどが関与していると考えられています。

治療には、認知行動療法(CBT)が有効です。CBTでは、恐怖や不安を誘発する対象や状況を段階的に曝露することで、恐怖や不安を克服していきます。

また、抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法も、症状の緩和に役立ちます。

限局性恐怖症は、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。もし、限局性恐怖症の症状に当てはまる場合は、早めに専門医を受診しましょう。

参考URL:
限局性恐怖症 – 10. 心の健康問題 – MSDマニュアル家庭版