カサンドラ症候群とは、発達障害者(特にアスペルガー症候群)のパートナーや家族などが、パートナーや家族の発達障害によるコミュニケーションや情緒的な相互関係の困難さから、不安や抑うつなどの心身の不調を来す状態のことを指す言葉です。
カサンドラ症候群の具体的な症状としては、以下のようなものが挙げられます。
- パートナーや家族の発達障害による言動に悩まされる
- パートナーや家族とうまくコミュニケーションが取れない
- パートナーや家族との関係に疲れ、孤独感や疎外感を感じる
- 不安や抑うつなどの精神的症状を感じる
- 体調不良や不眠などの身体的症状を感じる
カサンドラ症候群は、発達障害者のパートナーや家族にとって、深刻な問題となる可能性があります。
カサンドラ症候群を予防するためには、以下のようなものが挙げられます。
- パートナーや家族の発達障害について、理解を深める
- パートナーや家族と、コミュニケーションの取り方や関係性の築き方について話し合う
- 自分自身を大切にする
カサンドラ症候群を発症した場合は、以下のようなものが効果的です。
- 自分自身を責めず、パートナーや家族の行動を理解しようとする
- 周囲の人に相談し、サポートを受ける
- 専門家の助けを求める
カサンドラ症候群は、決して恥ずべきことではありません。一人で抱え込まずに、周囲の人に相談したり、専門家の助けを求めたりして、克服していきましょう。
カサンドラ症候群の名称は、ギリシャ神話の予言者カサンドラに由来しています。カサンドラは、神々から予言の力を授けられましたが、その予言は誰にも信じられず、悲劇的な最期を遂げました。カサンドラ症候群の人は、パートナーや家族の発達障害による言動に悩まされ、その苦しみを理解してもらえず、孤独感や疎外感を感じてしまうという点が、カサンドラと共通しています。
参考URL:
カサンドラ症候群| 大阪メンタルクリニック