負のピア効果とは、同じ集団に所属している仲間や同僚などがお互いの行動、生産性に悪影響を及ぼし合うこと

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負のピア効果とは、同じ集団に所属している仲間や同僚などがお互いの行動、生産性に悪影響を及ぼし合うことをいいます。

負のピア効果は、以下の2つの原因から生じます。

  • 同調圧力
    人は、周囲の人の行動や考えに影響を受けやすい傾向があります。そのため、周囲の仲間や同僚が悪い行動をしていると、それに同調して同じような行動をしてしまう可能性があります。

  • 模倣
    人は、周囲の人の行動を模倣する傾向があります。そのため、周囲の仲間や同僚が悪い行動をしていると、それに倣って同じような行動をしてしまう可能性があります。

負のピア効果は、以下のような場面で見られ、以下のような影響を与える可能性があります。

  • 学習
    学校において、不良グループに属する生徒は、グループの仲間に影響を受けて、学習意欲や成績が低下する可能性があります。

  • 職場
    職場において、遅刻や欠勤が多い社員がいると、周囲の社員も同じような行動をしてしまう可能性があります。

  • 犯罪
    犯罪集団に属する若者は、集団の仲間に影響を受けて、犯罪を犯す可能性が高くなります。

負のピア効果を予防するためには、以下の対策を講じることが重要です。

  • リーダーシップを発揮する
    集団のリーダーは、集団の規範やモラルを明確にし、それに沿った行動をするよう、メンバーに働きかける必要があります。

  • ロールモデルを示す
    集団に、良い行動を模範とするロールモデルがいると、メンバーはそれに倣って同じような行動をしやすくなります。

  • コミュニケーションを活発にする
    メンバー間で、率直に意見を交わし、お互いの考えを理解し合うことで、同調圧力や模倣による悪影響を抑えることができます。

参考URL:
RIETI - 負のピア効果―クラスメイトの学力が高くなると生徒の学力は下がるのか?―