コンプレックスとは、心理学・精神医学用語で、さまざまな感情や思考などが無意識のうちに複雑に絡み合った複合的な集合体

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コンプレックスとは、心理学・精神医学用語で、さまざまな感情や思考などが無意識のうちに複雑に絡み合った複合的な集合体を表します。

英語の「complex」が語源で、形容詞としての「複雑な」「入り組んだ」、名詞としての「複合体」「集合体」などに由来しています。

具体的には、以下のような意味合いがあります。

  • 心の奥底に潜む、さまざまな感情や思考の集合体:
    • 過去の経験やトラウマ、劣等感や不安、理想と現実のギャップなど、様々な要素が複雑に絡み合っています。
    • 必ずしもネガティブな感情ばかりではなく、優越感や自信なども含まれることがあります。
  • 無意識のうちに影響を与える:
    • 本人自身が自覚していないことが多いのですが、思考や行動、対人関係などに影響を与えます。
    • 例えば、容姿に対するコンプレックスがあると、人前で自信を持てなくなったり、恋愛を避けたりする可能性があります。
  • 様々な種類がある:
    • 容姿コンプレックス、学歴コンプレックス、体型コンプレックス、マザコン・エディプスコンプレックスなど、様々な種類があります。
    • 人によって、どのコンプレックスが強いかは異なります。

コンプレックスと劣等感

日本では、コンプレックスという言葉が特に「劣等感」を指す意味で使われることが多いです。

劣等感とは、自分自身が他人よりも劣っていると感じることです。

容姿、能力、社会的地位など、様々なものが劣等感の対象となります。

劣等感は、コンプレックスの一種と捉えることができますが、必ずしもすべてのコンプレックスが劣等感に繋がるわけではありません。

コンプレックスへの対処法

コンプレックスは、誰にでもあるものです。

しかし、コンプレックスが強すぎると、日常生活に支障をきたすこともあります。

以下のような対処法があります。

  • 自分のコンプレックスを認める:
    • 最初の一歩は、自分のコンプレックスを認めることです。
    • 認めたくない気持ちもあるかもしれませんが、まずはありのままの自分をを受け入れることが大切です。
  • 原因を探る:
    • 自分のコンプレックスがどこから来ているのか、原因を探ってみましょう。
    • 過去の経験やトラウマなどが原因となっている場合は、カウンセリングを受けるのも有効です。
  • 自己肯定感を高める:
    • 自分の良いところを見つけて、自己肯定感を高めましょう。
    • 自分自身を好きになることで、コンプレックスの影響を受けにくくなります。
  • 周囲に相談する:
    • 信頼できる人に自分のコンプレックスを相談してみるのも良いでしょう。
    • 客観的な意見をもらうことで、新たな視点を得られるかもしれません。
  • 専門家の助けを求める:
    • コンプレックスがどうしてもつらい場合は、カウンセラーやセラピストなどの専門家に相談しましょう。
    • 専門家による客観的なアドバイスや治療を受けることで、コンプレックスを克服できる可能性があります。

コンプレックスは、決して克服しなければいけないものではありません。

しかし、自分自身を理解し、適切に対処することで、コンプレックスの影響を減らし、より充実した人生を送ることができるようになります。