コンプレックスとは、心理学・精神医学用語で、さまざまな感情や思考などが無意識のうちに複雑に絡み合った複合的な集合体を表す言葉です。衝動や欲求・記憶などの、さまざまな心理的要素が無意識に複雑に絡み合って形成されます。
コンプレックスは、普段は意識下に抑圧されているものの、現実の行動に影響力をもつことがあります。例えば、劣等感コンプレックスを持っている人は、周囲の人から評価されることを恐れて、積極的に行動を起こすことができないことがあります。
コンプレックスには、さまざまな種類があります。代表的なものに、以下のようなものがあります。
- 劣等感コンプレックス:自分は他人よりも劣っているという感情に基づくコンプレックス。
- マザーコンプレックス:母親に対する強い愛情や憎しみに基づくコンプレックス。
- エディプスコンプレックス:父親に対する嫉妬や母親に対する恋愛感情に基づくコンプレックス。
コンプレックスは、誰にでも多少なりとも存在するものですが、それが強いと、日常生活に支障をきたすことがあります。コンプレックスを克服するには、その原因を理解し、適切な対処法を見つけることが大切です。
日本では、コンプレックスという言葉は、特に劣等感コンプレックスを指す意味で用いられることが多いです。例えば、「彼は強い劣等感コンプレックスを抱いている」というように使われます。