ポリアンナ症候群とは、直面した問題に含まれる微細な良い面だけを見て負の側面から目を逸らすことにより、現実逃避的な自己満足に陥る心的症状のこと

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

ポリアンナ症候群とは、直面した問題に含まれる微細な良い面だけを見て負の側面から目を逸らすことにより、現実逃避的な自己満足に陥る心的症状のことである。別の言い方で表すと、楽天主義の負の側面を表す、現実逃避の一種だと言い換えることもできる。

主な特徴として「題の良い部分だけを見て自己満足してしまう」「現状より悪い状況を考え、今そうなっていないことに満足しようとする」ことが挙げられる。

ポリアンナ症候群の原因は、さまざまに考えられます。

  • 幼少期の家庭環境や親子関係
  • 自己肯定感の低さや承認欲求の強さ
  • 学校や社会からの期待

ポリアンナ症候群は、本人にとっても周囲の人々にとっても、大きな負担となる可能性があります。

本人は、自分の感情や欲求を抑え込んでしまうため、ストレスや不安を抱え込みやすくなります。また、自分の意見や考えを主張できず、自分の人生を生きづらさを感じてしまいます。

また、周囲の人々は、本人の行動に振り回されたり、理解に苦しんだりしてしまうことがあります。

ポリアンナ症候群を克服するためには、本人が自らの行動を客観的に見つめ、その原因を理解することが大切です。

また、信頼できる人に相談したり、カウンセリングを受けたりすることで、自分の感情や考えを整理し、新たな生き方を模索していくことも必要です。

具体的な克服方法としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 自分の価値観や目標を明確にする
  • 自己肯定感を高める
  • 感情を表現する力を身につける
  • 自分の意見や考えを主張する力を身につける

ポリアンナ症候群は、決して克服できないものではありません。

本人の強い意志と、周囲の理解と協力があれば、克服することは可能です。

ポリアンナ症候群の予防としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 子どもの自主性を尊重する
  • 子どもの意見や考えに耳を傾ける
  • 子どもの感情を認め、肯定する

また、親自身が、子どもに過剰な期待をしないことも大切です。

ポリアンナ症候群は、子どもの成長過程で起こりうる一時的な現象です。しかし、放っておくと、大人になっても生きづらさを感じ続ける可能性があります。

もし、子どもがポリアンナ症候群の傾向がある場合は、早めに対処することが大切です。

参考URL:
ポリアンナ症候群 - Wikipedia