キャリーオーバー効果とは、アンケート調査において、前の質問の内容が、後の質問への回答に影響を与えてしまうことを指す認知バイアス

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キャリーオーバー効果とは、アンケート調査において、前の質問の内容が、後の質問への回答に影響を与えてしまうことを指す認知バイアスです。

たとえば、以下の質問をアンケート調査で行った場合を考えてみましょう。

  • あなたは、政治に興味がありますか?
  • あなたは、政治家を信頼していますか?

この場合、1つ目の質問の回答によって、2つ目の質問の回答に影響を与えてしまう可能性があります。

「政治に興味がある」と答えた人は、政治に対して関心を持っているため、政治家を信頼している可能性が高いと考えられます。一方で、「政治に興味がない」と答えた人は、政治に対して関心がないため、政治家を信頼していない可能性が高いと考えられます。

キャリーオーバー効果は、アンケート調査において、回答者の真意を把握する上で、大きな影響を与える可能性があります。そのため、アンケート調査を行う際には、キャリーオーバー効果を意識して、質問の順序や内容を工夫することが大切です。

キャリーオーバー効果を防ぐための対策としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 関連する質問は、できるだけ離して配置する
  • 回答者の心理状態を変化させてしまうような質問は、避ける
  • 質問の形式や回答方法を工夫する

キャリーオーバー効果を理解し、対策を講じることで、より信頼性の高いアンケート調査を実施することができるようになります。

参考URL:
Data StaRt データ・スタート | 調査票の全体構成