メンタルアカウンティング

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メンタルアカウンティングとは?

メンタルアカウンティング(Mental accounting)は、行動経済学や心理学の分野で使用される概念です。これは、人々がお金や資源を複数のメンタルアカウント(心理的な部屋やカテゴリ)に分けて管理する傾向を指します。

通常、経済学的な観点ではお金は均質のものとされますが、メンタルアカウンティングの理論では、人々はお金や資源を特定の目的やカテゴリに関連付けることで、それぞれのアカウントで異なる価値や意味を持たせる傾向があるとされます。たとえば、日常の生活費、娯楽費、教育費など、人々はそれぞれの目的に合わせて予算を立てることがあります。

メンタルアカウンティングの影響は、人々の意思決定や行動に現れます。人々は各アカウントごとに資源の使い方や優先順位を考える傾向があります。また、アカウントごとに異なるルールや基準が適用されることもあります。たとえば、予算の一部を使い切った場合でも、別のアカウントにまだ資源が残っている場合、人々は追加の消費をする可能性が高くなります。

メンタルアカウンティングの理論は、人々の消費行動や貯蓄行動、投資判断などの理解に役立ちます。この理論を活用することで、個人や組織は効果的な資源の配分や財務計画を立てることができるかもしれません。また、メンタルアカウンティングのバイアスを認識することで、個人の意思決定をより合理的にするための指針を見つけることもできます。

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