中心的特性効果とは、人の印象形成において、特定の特性が全体的な印象に強い影響を与える現象

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中心的特性効果とは?

中心的特性効果とは、人の印象形成において、特定の特性が全体的な印象に強い影響を与える現象です。

例:

  • 親切」という中心的特性を持つ人は、「知的な」、「勤勉な」、「誠実な」など、他のポジティブな特性も持ち合わせているように印象付けられる。
  • 逆もまた然りで、「冷たい」という中心的特性を持つ人は、「無知な」、「怠惰な」、「不誠実な」など、他のネガティブな特性も持ち合わせているように印象付けられる。

中心的特性効果は、1946年にアメリカの心理学者ソロモン・アッシュによって提唱されました。アッシュは、被験者に人物に関する形容詞リストを与え、その人物に対する印象を評価させました。その結果、「温かい」または「冷たい」という中心的特性が、他の周辺特性(知的な、勤勉な、誠実ななど)よりも全体的な印象に強い影響を与えていることを発見しました。

中心的特性効果は、以下のような場面で影響を与えます。

  • 面接:面接官は、応募者の限られた情報から印象を形成するため、中心的特性効果の影響を受けやすい。
  • 初対面:初対面の人と会ったとき、私たちは限られた情報からその人の印象を形成するため、中心的特性効果の影響を受けやすい。
  • リーダーシップ:リーダーは、メンバーに信頼感を与えるために、中心的特性である「温かい」、「誠実な」、「決断力のある」などの特性を意識することが重要です。

中心的特性効果は、人の印象形成に大きな影響を与える重要な概念です。この効果を理解することで、自分自身の印象をコントロールしたり、他者とのコミュニケーションを円滑に進めたりすることができます。

参考URL:
https://itsuka-tokushima.co.jp/career_advice/central-trait-warm-cold/