境界人

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境界人(きょうかいじん)とは、2つ以上の異なる文化や集団に同等の影響を受けている人で、なおかつ、はっきりとどちらにも属していない人のことを指します。

境界人は、移民、混血児、改宗者、性的マイノリティ、青年期など、さまざまな背景を持つ人々の中に存在します。これらの人々は、異なる文化や集団の価値観や規範に触れることで、自分のアイデンティティや価値観に揺らぎを経験することがあります。

境界人は、社会から孤立や疎外感を感じやすい一方で、異なる文化や集団の橋渡しをする役割を果たすこともあります。また、新しい価値観やアイデンティティを生み出す可能性も秘めています。

境界人の代表的な例としては、以下のような人々が挙げられます。

移民
混血児
改宗者
性的マイノリティ
青年期
職業上の移動や異動を経験する人
病気や障害によって社会から孤立した人
境界人という言葉は、アメリカの社会学者ロバート・パークが1928年に発表した論文「マージナル・マン」で最初に用いられました。パークは、境界人は、異なる文化や集団に挟まれ、常に「まなざし」の意識を持ちながら、破滅的な不適応に陥っていく人間の類型であると述べました。

しかし、近年では、境界人を単に不適応者として捉えるのではなく、異なる文化や集団の橋渡しをする役割を果たす人々として捉える傾向にあります。

境界人は、社会の多様性を象徴する存在であり、社会をより豊かで包容的なものへと変革する可能性を秘めています。

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