知能指数

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知能指数(IQ)とは、知能検査の結果を数値化したもので、100を平均値として、その人の知能が平均よりどれだけ高いか、または低いかを示すものです。

知能検査は、言語能力、数学能力、推論能力、空間認知能力、記憶能力、注意力、処理速度など、さまざまな知能の側面を測定するように設計されています。知能検査の結果は、これらの側面の得点の平均値と標準偏差に基づいて算出されます。

一般に、IQ85-115が「平均的」とされています。IQ70以下は、「知的障害」の可能性が考えられる範囲です。その境い目にあたるのが、「境界知能」と呼ばれる領域です。

知能指数は、知能のすべてを測定するものではありません。創造性や芸術性、社会性など、知能の他の側面は、知能検査では十分に測定されていないと考えられています。

知能指数は、教育や就職などの場面で、その人の能力を判断する指標として用いられています。しかし、知能指数はあくまでもひとつの指標であり、その人の能力をすべて反映するものではないことに注意が必要です。

知能指数の算出には、2つの方法があります。

従来の知能指数
従来の知能指数は、生活年齢と精神年齢の比を基準として算出されます。生活年齢とは、その人が実際の生活で身につけた年齢に相当するものです。精神年齢とは、知能検査の結果から算出される年齢に相当します。

偏差知能指数
偏差知能指数は、同年齢集団内での位置を基準として算出されます。同年齢集団の中で、どのくらいの位置にいるかを示す数値です。

現在では、偏差知能指数の方が一般的に用いられています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%A5%E8%83%BD%E6%8C%87%E6%95%B0