物質的自己とは、自分の身体、衣服、家族、財産などの物理的な存在と、それらによって形成される自己イメージを指します。
ウィリアム・ジェームズは、自己を「知る主体としての自己(I)」と「知られる客体としての自己(me)」の2つに分けて考えました。そして、客体としての自己をさらに、物質的自己、社会的自己、精神的自己の3つに分けています。
物質的自己は、客体としての自己の最も外側にある層です。自分の身体や容姿、持っているものによって、自分に対するイメージが形成されます。そのため、物質的自己は、自分の外見や財産をどのように評価するかによって、大きく左右されることがあります。
例えば、自分の容姿に自信がある人は、物質的自己を肯定的に捉える傾向があります。一方、自分の容姿に自信がない人は、物質的自己を否定的に捉える傾向があります。また、自分の財産が多い人は、物質的自己を肯定的に捉える傾向があります。一方、自分の財産が少ない人は、物質的自己を否定的に捉える傾向があります。
物質的自己は、自己概念の形成や、自己認知、自己評価に影響を与える重要な要素です。