ブランケット症候群とは、お気に入りの毛布やぬいぐるみなどのアイテムを常に持ち歩き、それがないと不安になってしまう状態

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ブランケット症候群とは、お気に入りの毛布やぬいぐるみなどのアイテムを常に持ち歩き、それがないと不安になってしまう状態を指します。漫画『スヌーピー』のライナスがいつも青い毛布を持ち歩いている様子から、「ライナスの毛布」や「安心毛布」とも呼ばれます。

症状

  • 特定のアイテムがないと不安になる
  • アイテムを手放そうとすると、泣いたり、怒ったりする
  • アイテムを持ち歩いている方が落ち着く
  • アイテムがないと、夜泣きや不眠になる

原因

  • 乳幼児期における母との分離不安: 乳幼児期に母親から十分な愛情やスキンシップを受けられなかったり、母親との分離を経験したりすると、不安を感じやすくなり、毛布などのアイテムに強い愛着を持つようになります。
  • 不安やストレス: 大人であれば、仕事や人間関係などのストレスによって不安を感じ、毛布などのアイテムに安心感を求めるようになることがあります。
  • 発達障害: 自閉症スペクトラム障害や注意欠陥多動性障害などの発達障害を持つ子どもは、感覚過敏や不安を感じやすく、ブランケット症候群になりやすい傾向があります。

対処法

  • 無理にアイテムを取り上げない: 子どもの安全が確保されている場合は、無理にアイテムを取り上げないようにしましょう。アイテムを取り上げることで、さらに不安を募らせてしまう可能性があります。
  • スキンシップをたっぷり取る: 子どもには、スキンシップを通して愛情を伝え、安心感を与えてあげましょう。
  • 好きなものを代わりに与える: お気に入りのアイテムの代わりに、似たような質感や匂いのアイテムを与えてみるのも効果的です。
  • 専門家に相談する: ブランケット症候群が子どもの日常生活に支障をきたしている場合は、児童心理士などの専門家に相談することをおすすめします。

その他

  • ブランケット症候群は、多くの場合、成長とともに自然に治ります。しかし、中には大人になっても続く場合もあります。
  • 大人の場合は、ストレス解消法を見つけることが大切です。運動や趣味など、自分がリラックスできる方法を見つけてみましょう。

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