プラセボ効果とは、有効成分が含まれていない薬を服用することで、症状が改善したり、副作用が現れたりする効果のことです。
プラセボ効果は、患者さんの期待や思い込みによって引き起こされると考えられています。患者さんが「この薬は効くはず」と期待すると、脳がそれを信じて、身体に自然治癒力を高める作用が働くと考えられています。
プラセボ効果は、痛みや吐き気、不安などの症状に効果があるとされています。また、うつ病や統合失調症などの精神疾患にも効果があるという研究結果もあります。
プラセボ効果は、新薬の開発や医薬品の有効性・安全性の評価においても重要です。プラセボ効果を理解することで、新薬の有効性をより正確に評価することができます。
プラセボ効果の具体例としては、以下のようなものが挙げられます。
痛み止めとしてプラセボを服用した患者の痛みが軽減する
吐き気止めとしてプラセボを服用した患者の吐き気が治まる
抗うつ剤としてプラセボを服用した患者のうつ症状が改善する
プラセボ効果は、患者さんの期待や思い込みによって引き起こされるため、その効果は人によって異なります。また、プラセボ効果は、永続的なものではなく、時間の経過とともに効果が弱まっていくこともあります。
https://www.jpma.or.jp/information/evaluation/results/allotment/tiken/tiken20.html