アンダーマイニング効果とは、外発的動機づけによって、本来持っていたはずの内発的な意欲が失われてしまう現象

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アンダーマイニング効果とは、外発的動機づけによって、本来持っていたはずの内発的な意欲が失われてしまう現象を指します。

内発的動機づけとは、好奇心や向上心、達成感などの、個人の内側から生まれる動機づけです。一方、外発的動機づけとは、報酬や罰則などの、外部からの刺激によって生じる動機づけです。

アンダーマイニング効果は、もともと内発的動機づけによって行動していた人が、外発的動機づけによって行動するようになり、内発的動機づけが失われてしまうことで起こります。

アンダーマイニング効果は、さまざまな場面で起こり得る現象です。例えば、

  • 勉強やスポーツなどの課外活動に、報酬や賞品が与えられた場合
  • 仕事で、目標達成や成果に対して報酬が与えられた場合
  • 子どもの良い行動に対して、お小遣いやご褒美が与えられた場合

などです。

アンダーマイニング効果が起こると、以下のような影響が考えられます。

  • モチベーションの低下
  • 仕事の質の低下
  • 離職率の増加

アンダーマイニング効果を防ぐためには、外発的動機づけと内発的動機づけをバランスよく組み合わせることが重要です。例えば、

  • 報酬や賞品を与えるだけでなく、達成感ややりがいを感じられるような工夫をする
  • 外発的動機づけを徐々に減らし、内発的動機づけを高める

などの対策が考えられます。

アンダーマイニング効果は、組織運営においても重要な課題の一つです。組織のパフォーマンスを高めるためにも、アンダーマイニング効果を理解し、適切な対策を講じることが重要です。

参考URL:
アンダーマイニング効果とは? 例、エンハンシング効果 – カオナビ人事用語集