(心理学における)影

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心理学における「影(シャドウ)」とは、スイスの心理学者カール・グスタフ・ユングによって提唱された概念です。

「影」とは、自分の意識によって生きられなかった半面、その個人が認容しがたい心的内容を意味します。

具体的には、社会や周囲の人々から受け入れられないと判断された、攻撃性、嫉妬心、怒り、欲望、情動性、性的欲求など、ネガティブな感情や性質が含まれます。

こうした感情や性質は、幼少期に親や周囲の人々から否定されたり、社会の規範に反していると判断されたりして、無意識の領域に追いやられてしまいます。

しかし、影は単にネガティブな感情や性質だけではありません。

生き生きとした創造性や、直感力、行動力など、ポジティブな性質も含まれています。

影を完全に排除することはできません。

影を無意識の領域に追いやったままにすると、心のバランスが崩れ、精神的な病につながることもあります。

影と向き合い、受け入れることで、より豊かで充実した人生を送ることができるのです。

影と向き合うためには、

夢や幻覚、妄想、怒り、嫉妬心などの感情を観察する
自分の中に否定している部分を探る
自分の中の影を投影している他者を探る
影を受け入れるための対話や瞑想を行う
などの方法があります。

影と向き合うことは、決して簡単なことではありません。

しかし、影を受け入れることで、より自分自身を理解し、ありのままの自分を愛することができるようになるのです。

https://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/scc/column/168/