プライミング

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プライミングとは、先行する刺激(プライマー)によって、後続する刺激(ターゲット)の処理が促進または抑制される効果のことを指します。プライミング効果は、潜在的(無意識的)な処理によって行われるのが特徴であり、知覚レベル(知覚的プライミング効果)や意味レベル(意味的プライミング効果)で起こります。

プライミング効果の具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

カレーの匂いを嗅いだ後、カレーを食べる可能性が高くなる。
「幸せ」という言葉を見た後、幸せな気分になる。
高齢者の写真を見せられた後、動きが遅くなる。
プライミング効果は、マーケティングや広告、教育、心理学などさまざまな分野で活用されています。

マーケティングや広告では、ターゲットとなる消費者に特定の概念やイメージを植え付けるために、プライミング効果が用いられます。例えば、高級車の広告では、高級感のある場所や人物を登場させることで、高級車に対する好感度を高めることができます。

教育では、学習の効果を高めるために、プライミング効果が用いられます。例えば、新しい単語を学習する前に、その単語に関連する情報を提示することで、単語の記憶を促進することができます。

心理学では、人の行動や思考を理解するために、プライミング効果が用いられます。例えば、犯罪心理学では、犯罪者の犯行に至るプロセスを理解するために、犯罪者をプライミングする実験が行われています。

プライミング効果は、人の認知や行動に大きな影響を与える可能性があるため、その効果を理解しておくことは重要です。

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