聖金曜日の実験は、1962年の聖金曜日、すなわち4月20日にボストン大学のマーシュ礼拝堂で行われた実験

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聖金曜日の実験は、1962年の聖金曜日、すなわち4月20日にボストン大学のマーシュ礼拝堂で行われた実験です。ハーバード神学校の神学の大学院生であったウォルター・パンケが、ハーバード・シロシビン計画とティモシー・リアリーの監督のもとで実験を計画しました。

実験では、20人の被験者を2つのグループに分け、片方のグループにはシロシビンを含むカプセルを、もう一方のグループにはプラセボ(偽薬)を服用させました。シロシビンは、幻覚作用のある向精神薬です。

実験の結果、シロシビンを服用したグループの被験者は、プラセボを服用したグループの被験者よりも、宗教的体験や神とのつながりを感じたと報告しました。具体的には、以下のような体験を報告しました。

神の存在や愛を感じた
人生の意味や目的を理解した
他の人とのつながりを感じた
自然の美しさに感動した
この実験は、シロシビンが宗教的体験や神とのつながりを引き起こす可能性を示唆するものとして、注目を集めました。

なお、この実験は倫理的な問題も指摘されています。被験者は、シロシビンの副作用として、不安や幻覚などの症状を経験する可能性があることを知らされていました。しかし、実際には、被験者の中には、これらの症状を強く経験し、実験を中断した人もいました。

近年、シロシビンの精神療法への応用が注目されています。聖金曜日の実験は、シロシビンが精神療法において有効な薬物である可能性を示唆するものです。

参考URL:
マーシュ礼拝堂の実験 - Wikiwand