部分強化効果

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部分強化効果とは、オペラント条件づけにおいて、強化子(報酬などの刺激)が必ずしも反応ごとに与えられるわけではない場合、その反応が消去されにくいという現象です。

例えば、お手をするたびにご褒美を与えるのではなく、たまにおやつを与える場合、犬はより長くお手をするようになります。これは、強化子が不確実なため、犬はいつ強化されるかわからないために、お手をする行動を続けるというメカニズムによるものです。

部分強化効果は、ギャンブルやゲーム依存などの問題行動の原因の一つと考えられています。また、学習やトレーニングにおいても、部分強化効果を活用することで、学習効果を高めたり、行動を長続きさせたりすることができます。

部分強化効果には、以下の3つの種類があります。

定率強化(fixed-ratio reinforcement):一定の回数ごとに強化を与える。例えば、2回お手をするごとにおやつを与える。
定時隔強化(fixed-interval reinforcement):一定の時間間隔ごとに強化を与える。例えば、1分間お手をしている間におやつを与える。
変動率強化(variable-ratio reinforcement):一定の回数ごとに強化を与える確率が変化する。例えば、お手をするたびに3分の1の確率で強化を与える。
変動率強化は、最も消去抵抗が高いといわれています。

https://it-counselor.net/psychology-terms/partial-reinforcement-effect