(心理学における)機能主義とは、心理現象をその機能において理解しようとする立場です。
それまでの心理学は、心理現象を構成する要素を分析して理解しようとする構成主義が主流でした。しかし、機能主義は、心理現象の要素や構造ではなく、その機能や役割に着目して研究することを主張しました。
機能主義の代表的な人物であるウィリアム・ジェームズは、心理現象とは、環境に適応し、生存するための機能を果たすものであると考えました。また、ジョン・デューイは、心理現象とは、問題解決や学習など、人間の行動を支えるものであると考えました。
機能主義は、心理学における実験心理学の発展に大きく貢献しました。また、教育心理学や社会心理学など、さまざまな分野の心理学にも影響を与えています。
機能主義の具体的な特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 心理現象を構成する要素や構造ではなく、その機能や役割に着目する。
- 心理現象は、環境に適応し、生存するための機能を果たすものである。
- 心理現象は、問題解決や学習など、人間の行動を支えるものである。
機能主義は、心理学における重要な学派のひとつであり、現代の心理学にも大きな影響を与え続けています。