特性論

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特性論とは、人のパーソナリティが「特性」と呼ばれる要素の集合体であるとみなし、その特性の組み合わせ方によってパーソナリティ全体を捉えようとする方法です。

特性とは、行動、思考、感情の習慣的なパターンとして定義されます。この観点によれば、特性は時間的に比較的安定しており、個人間で異なり、状況間で比較的一貫しており、行動に影響を与える性格の側面であると考えられます。

特性論では、パーソナリティをいくつかの要素に分け、その要素がどの程度備わっているかという量的な側面から特徴を捉えていきます。

特性論の具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

ビッグファイブモデル:外向性、協調性、神経症傾向、開放性、誠実性という5つの特性でパーソナリティを捉える理論
エゴグラム:自己、対人、社会という3つの領域でパーソナリティを捉える理論
ミシェル・ゴルダーのタイプ論:外向性、内向性、知覚型、思考型、感情型、判断型という6つの特性でパーソナリティを捉える理論
特性論は、以下のような利点があります。

個人の詳細な特徴を把握できる
比較が容易である
客観的な評価が可能である
しかし、以下のような欠点もあります。

特定の特性への偏りが生じる可能性がある
複雑なパーソナリティを単純化してしまう可能性がある
特性論は、パーソナリティを研究する上で最も広く用いられているアプローチの一つです。個人の特徴を把握し、適切な評価や指導を行うために活用されています。

https://www.recurrent.jp/glossaries/typology-trait-theroy