(心理学における)特性

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心理学における特性とは、個人の中で一貫して出現する行動や態度の傾向のことを言います。例えば、基本的に引っ込み思案であまり前に出たがらない傾向は「内向性」という特性が当てはまるでしょう。その他にいろいろなことが気になる傾向としては「神経質」という特性だと言えます。

特性は、個人の行動や思考、感情を説明するために用いられます。例えば、内向性の人は、社交的な場面では緊張して積極的に行動できない傾向があります。また、神経質な人は、些細なことでも不安やストレスを感じやすい傾向があります。

特性は、遺伝や環境の両方の影響を受けると考えられています。遺伝の影響が大きいと思われる特性としては、気質があげられます。気質とは、生まれつき備わっている性格の基礎となるものです。環境の影響が大きいと思われる特性としては、性格があげられます。性格は、気質と経験が複雑に絡み合って形成されます。

心理学においては、特性を測定するためにさまざまな方法が用いられています。例えば、質問紙を用いて個人の自己評価を測定する方法や、実験や観察によって個人の行動や態度を測定する方法などがあります。

特性は、個人の行動や思考、感情を理解するために重要な概念です。特性を理解することで、個人の特徴をよりよく理解し、適切な対応や支援を行うことができるようになります。

以下に、心理学における特性の例をいくつか挙げます。

外向性:社交的・活動的・積極的
内向性:寡黙・内気・消極的
神経症傾向:不安・緊張・気分の落ち込み
開放性:好奇心旺盛・創造的・多様性に寛容
協調性:他人に配慮・利他的・協力的
誠実性:正直・責任感・勤勉
これらの特性は、必ずしも対立するものではなく、個人によってさまざまな組み合わせで現れます。

https://psychoterm.jp/basic/personality/typology-trait-theroy