復唱障害

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

復唱障害とは、相手の言葉を正確に繰り返しることができない障害です。失語症の一種で、伝導失語の特徴的な症状です。

伝導失語は、言語を処理する中枢部位である弓状束に障害が起こることで発症します。弓状束は、聴覚から得た情報を発音部位に伝える役割を担っています。そのため、伝導失語では、聴覚的理解は保たれているものの、復唱や音読が困難になります。

復唱障害の症状は、次の通りです。

相手の言葉を正確に繰り返すことができない
音韻性錯誤(音の入れ替えや脱落)や語性錯誤(意味の異なる言葉の言い間違え)を頻発する
文の復唱が困難
音読が困難
復唱障害は、脳卒中や頭部外傷などの後遺症で発症することが多いですが、脳腫瘍や脳炎などの病気でも発症することがあります。

復唱障害の治療は、言語リハビリテーションが中心となります。言語リハビリテーションでは、音声のトレーニングや、単語や文を記憶するトレーニングなどが行われます。

復唱障害は、完全に治癒することは難しいですが、言語リハビリテーションによって、症状の改善が期待できます。

https://www.keijinkai.com/c-shiroishi/rehabilitation_2022