バウムテスト

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バウムテストとは、スイスの心理学者カール・コッホによって開発された、描画法による投影法性格検査です。被験者に、1本の木を描いてもらい、その絵から被験者のパーソナリティや心理状態を分析します。

バウムテストは、言語的なコミュニケーションを必要とせず、年齢や知的レベルに関係なく幅広く適用できる検査です。そのため、子どもから高齢者まで、さまざまな人々のパーソナリティや心理状態を把握するために用いられています。

バウムテストの解釈は、描かれた木の全体的な印象、木の描かれた位置(空間的側面)、筆圧・ストローク(動態的側面)、幹・樹皮・枝・樹冠・根・地面・実・花等の状態(内容分析)などから、客観的な把握を試みます。

バウムテストの特徴は、以下のとおりです。

言語的なコミュニケーションを必要としない
年齢や知的レベルに関係なく幅広く適用できる
簡便で短時間に実施できる
被験者の無意識を捉えることができる
バウムテストは、投影法の一種であるため、被験者の無意識に潜む感情や欲求を反映した絵が描かれると考えられています。そのため、バウムテストは、カウンセリングや心理療法などの場面で、被験者の自己理解や心理状態の把握に役立てられています。

なお、バウムテストは、あくまでもひとつの検査であり、被験者のパーソナリティや心理状態を完全に把握することはできません。そのため、バウムテストの結果を単独で判断することは避け、他の検査結果や臨床観察などを総合して判断することが重要です。

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