逆選択

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逆選択とは、取引を行う当事者間で情報の非対称性がある場合、品質の悪いものが市場に残り、品質の良いものが排除される現象です。

例えば、中古車市場では、売り手は中古車の状態に関する情報を買い手よりも多く持っています。そのため、買い手は中古車の状態を正確に判断することができず、平均的な価格で中古車を購入することになります。この場合、状態の良い中古車は、高値で売却できるため、市場から排除されます。一方、状態の悪い中古車は、低値で売却しても利益が出るため、市場に残りやすくなります。

逆選択は、保険市場でもよく見られる現象です。保険会社は、保険加入者のリスクを正確に把握することができません。そのため、保険加入者の中には、保険金支払いリスクが高いにもかかわらず、保険に加入する人がいます。この場合、保険会社は、保険金支払いリスクを高く見積もる必要があり、保険料を高く設定することになります。これにより、保険加入者の中には、保険料が高すぎるため、保険に加入しない人も出てくる可能性があります。

逆選択は、市場の効率性を低下させる原因となります。そのため、逆選択を防ぐための対策が求められています。例えば、中古車市場では、第三者の評価機関による中古車の査定制度を導入することで、情報の非対称性を解消し、逆選択を防ぐことができます。保険市場では、保険加入者のリスクを正確に把握するための調査や、保険料の補助制度の導入などが考えられます。

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