矢田部ギルフォード性格検査

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矢田部ギルフォード性格検査(YG性格検査)は、アメリカの心理学者、ジョイ・ギルフォード教授が考案したギルフォード性格検査を、京都大学の矢田部達郎教授が日本の文化環境に合うように標準化した質問紙形式の性格検査です。

検査は、以下の12の尺度で構成されています。

情緒性:抑うつ、気分変調、劣等感、心配性、自己中心性、不信感
人間関係性:社交性、共感性、リーダーシップ、協調性、競争性
知的活動性:知的活動への興味、創造性、批判的思考、柔軟性、判断力
これらの尺度は、5つの系統(情緒性、人間関係性、知的活動性、社会性、統合性)に分類されます。

YG性格検査は、性格を構成する12の因子の強弱を測定することにより、その人の持つ性格特性を客観的に判断することを目指した検査です。検査結果は、性格傾向をつかむことができる「型判定結果」と、12の尺度から性格特性を詳細に表す「プロフィール表」の2つで示されます。

YG性格検査は、主に以下のような目的で用いられています。

個人の適性や能力を判断する
組織の人員配置や人材育成に役立てる
個人の心理的成長や自己理解を促す
YG性格検査は、信頼性と妥当性が高く、広く用いられている性格検査の一つです。しかし、性格は複雑なものであり、YG性格検査だけでは、その人の性格を完全に把握することはできないことに留意が必要です。

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