見捨てられ不安とは、大切な人が自分を捨ててしまうのではないかという強い不安感です。
恋人や家族、友人など、親しい人との関係において、相手が自分を離れて行ってしまうのではないかという恐怖や不安が過剰に強く、日常生活に支障をきたすほどの状態を指します。
見捨てられ不安の特徴
見捨てられ不安の特徴は、大きく分けて以下の3つです。
不安や恐怖の感情
大切な人から離れ離れになることを恐れ、不安や恐怖の感情を抱きます。相手が連絡を返してくれなかったり、素っ気ない態度を取ったりするだけで、強い不安や恐怖を感じてしまいます。
過剰な依存
大切な人を失いたくないという気持ちから、相手に過剰に依存してしまうことがあります。相手を自分のそばに置いておきたいという気持ちから、相手に過度に束縛したり、相手の行動をコントロールしようとしたりすることがあります。
自己肯定感の低下
自分は愛される価値がないのではないか、自分を必要としてくれる人はいないのではないかという自己肯定感の低下を伴うことがあります。自分を大切にしてくれる人がいるにもかかわらず、その人の愛情を信じられず、不安な気持ちになってしまうことがあります。
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見捨てられ不安の原因
見捨てられ不安の原因は、主に以下の3つが挙げられます。
幼少期の親子関係
見捨てられ不安の原因として最も多く見られるのが、幼少期の親子関係です。親の死、離婚、ネグレクト、虐待など、親から愛情や関心を十分に受けられない経験をすると、子どもは「自分は愛されない」「自分は価値がない」という思いを抱きやすくなります。このような思いが、大人になっても「見捨てられるのではないか」という不安につながります。
過去の恋愛経験
過去の恋愛経験も、見捨てられ不安の原因となります。恋人に裏切られた、浮気をされた、別れを切り出されたなどの経験があると、自分は愛されない、自分は相手にとって大切な存在ではないという思いが強くなります。このような思いが、次の恋愛でも「見捨てられるのではないか」という不安を引き起こします。
自己肯定感の低さ
自己肯定感の低さも、見捨てられ不安の原因となります。自分自身を価値ある存在だと認められていないと、相手から愛される価値がないのではないかという思いを抱きやすくなります。このような思いが、見捨てられ不安につながります。
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「見捨てられ不安」は克服できる?原因と兆候、対処法を解説
見捨てられ不安の対処法
見捨てられ不安の対処法には、以下のような方法が挙げられます。
不安の原因を探る
まずは、自分の不安の原因を探ることが大切です。過去の経験や、現在の人間関係の中で、見捨てられ不安を抱くきっかけとなった出来事や状況がないか振り返ってみましょう。原因を理解することで、対処法を見つけやすくなります。
ネガティブな思考パターンを修正する
見捨てられ不安を持つ人は、以下のようなネガティブな思考パターンを持っていることがあります。
- 「自分は愛されない」
- 「自分は価値がない」
- 「誰も自分を理解してくれない」
このような思考パターンを修正することで、不安を軽減することができます。
自分を大切にする
自分を大切にすることで、見捨てられ不安を克服しやすくなります。自分を認め、愛し、大切にすることで、他人からの愛情を受け入れやすくなるでしょう。
具体的には、以下のような方法が挙げられます。
- 自分の良いところを探して、それを認める
- 自分を大切にする行動をする(好きなことに取り組む、自分にご褒美をあげるなど)
- 自分を否定するような考えを止めるようにする
信頼できる人に相談する
見捨てられ不安は、一人で抱え込まずに、信頼できる人に相談することも大切です。カウンセラーやセラピストに相談することで、不安の原因を探ったり、対処法を学んだりすることができます。
また、家族や友人など、信頼できる人に話を聞いてもらうことで、不安が軽減されることもあります。