条件反射

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条件反射とは、生後から備わっている反射(無条件反射)と、それと無関係な刺激(条件刺激)を同時に繰り返すことで、条件刺激だけでも反射が起こるようになる現象です。

例えば、イヌにエサを与えると唾液が分泌されます。これは、生まれつき備わっている反射(無条件反射)です。一方、ベルの音は、本来は唾液分泌とは無関係な刺激(条件刺激)です。

しかし、イヌにベルの音を鳴らしてからエサを与えることを繰り返すと、やがてベルの音だけでも唾液が分泌されるようになります。このように、ベルの音が条件刺激となり、唾液分泌が条件反射となるのです。

条件反射は、ロシアの生理学者イワン・パブロフによって発見されました。パブロフは、イヌにベルの音を鳴らしてからエサを与える実験を繰り返し、条件反射の存在を明らかにしました。

条件反射は、人間の行動にも多く見られます。例えば、幼い頃に怖い思いをした場所を見ると、その場所に行くことへの恐怖心が条件反射として形成されることがあります。また、テレビのCMを見ていると、CMで流れている曲を聴くと、その商品を買いたくなるといった経験をした人も多いでしょう。

このように、条件反射は人間の行動に大きな影響を与えています。

条件反射の成立には、以下の条件が必要です。

条件刺激と無条件刺激が同時または短時間内に起こる
条件刺激と無条件刺激が繰り返し起こる
条件刺激が無条件刺激から独立して起こる
条件反射は、動物だけでなく、人間にも見られ、人間の行動に大きな影響を与えています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E5%8F%8D%E5%B0%84