フラッディング法

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フラッディング法とは、心理療法の一種で、不安や恐怖の対象となる状況に、患者を長時間にわたって曝露させる方法です。

例えば、高所恐怖症の患者であれば、高層ビルの屋上や、飛行機の窓から外の景色を眺めるなど、高所にいる状況に曝露させます。

フラッディング法は、古典的条件づけに基づく治療法です。古典的条件づけとは、ある刺激(無条件刺激)と、その刺激によって引き起こされる反応(無条件反応)を組み合わせて、別の刺激(条件刺激)と、その刺激によって引き起こされる反応(条件反応)を結びつける学習のことです。

例えば、犬が鈴の音を聞くと、餌を与えられてよろこぶという経験をすると、鈴の音を聞くという条件刺激と、よろこぶという条件反応が結びつきます。

フラッディング法では、不安や恐怖の対象となる状況(条件刺激)に曝露させることによって、不安や恐怖の反応(条件反応)を徐々に消去していきます。

フラッディング法は、恐怖症や強迫性障害などの治療に効果的であることが知られています。ただし、不安や恐怖の対象となる状況に曝露されるため、患者にとっては負担の大きい治療法でもあります。

フラッディング法を行う際には、患者の状態や不安や恐怖の対象となる状況を慎重に評価し、適切な方法で実施することが重要です。

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