暴露療法

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

暴露療法とは、不安障害などの精神疾患の治療に用いられる認知行動療法の技法です。不安や苦痛を克服するため、患者が恐怖を抱いている物や状況に対して、危険を伴うことなく直面させることとなります。

暴露療法の原理は、不安や恐怖は、その対象に直面することで徐々に減退していくというものです。不安や恐怖は、恐怖の対象を回避することで、一時的に軽減されますが、その一方で、回避行動を繰り返すことで、恐怖の対象への不安や恐怖が強化されてしまいます。

暴露療法では、患者が恐怖の対象を回避せずに、徐々に直面していくことで、不安や恐怖が自然に減退していくよう促します。

暴露療法は、さまざまな不安障害の治療に効果的であるとされています。例えば、以下のような不安障害の治療に用いられます。

全般性不安障害
社会不安障害
強迫性障害
特定の恐怖症
心的外傷後ストレス障害 (PTSD)
暴露療法は、以下の2つの方法があります。

実在エクスポージャー療法
実在エクスポージャー療法では、患者は実際に恐怖の対象に直面します。例えば、高所恐怖症の患者は、高い場所に登ったり、飛行機に乗ったりします。

想像的エクスポージャー療法
想像的エクスポージャー療法では、患者は恐怖の対象を想像して不安に直面します。例えば、閉所恐怖症の患者は、狭い空間に閉じ込められることを想像します。

暴露療法は、効果的な治療法ですが、不安や恐怖が強い場合には、恐怖の対象に直面することで、不安や恐怖がさらに強まってしまうことがあります。そのため、暴露療法を行う際には、治療者の指導のもと、慎重に行う必要があります。

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-006.html