父性原理とは、現実的、客観的なルールを提示し、子どもの自立を促進させる機能のこと。 子どもには“厳しさ”をもって、物事にチャレンジさせるよう働く。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- ルールや規範の提示
- 物事の正誤の判断
- 挑戦や冒険の促進
- 自立心の育成
父性原理は、子どもが社会で生きていくために必要なルールや規範を学び、自立していくために重要な役割を果たします。
一方、母性原理とは、無条件に温かく受け入れることで、子どもの精神的安定の基盤となる機能のこと。 “やさしさ”や“温かさ”をもって、子どもとの愛着関係を形成する。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
- 無条件の愛情の提供
- 安心感や安全感の提供
- 子どもの個性や感情を尊重する
母性原理は、子どもが愛情や安心感を抱き、自分を肯定的に受け入れていくために重要な役割を果たします。
父性原理と母性原理は、どちらも子どもの健全な成長にとって欠かせないものです。 両者がバランスよく働くことで、子どもは社会で生きていくための力を身につけ、心身ともに健やかに成長していくことができます。
ただし、父性原理と母性原理は、必ずしも男性と女性がそれぞれ担うものではありません。 男性でも母性原理を、女性でも父性原理を体現することは十分に可能です。