観察法

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観察法とは、研究対象者を客観的に観察し、その行動や言動を記録・分析する研究方法です。心理学においては、最も基本的な研究方法の一つとして知られています。

観察法には、大きく分けて「自然観察法」と「実験観察法」の2つがあります。

自然観察法
自然観察法とは、観察対象者の日常生活を、研究者が介入することなく観察する方法です。観察対象者の自然な行動を観察することで、その人の内面や行動の特徴を理解することができます。

実験観察法
実験観察法とは、観察対象者に対して、特定の刺激や状況を与えて、その反応を観察する方法です。観察対象者に対して、ある因子(独立変数)を変化させたとき、別の因子(従属変数)がどのように変化するかを調べることができます。

観察法の長所は、以下のとおりです。

非言語的な反応や、観察された状況、行動の経過も記録することができる。
実験法では困難な、自然な行動を観察することができる。
観察法の短所は、以下のとおりです。

観察者の主観が介入しやすく、偏った結果になる可能性がある。
観察対象者が観察されることに気づき、行動が変化する可能性がある。
観察法は、心理学のさまざまな分野で活用されています。例えば、発達心理学では、子供の成長や発達過程を観察することで、人間の成長や発達の原理を明らかにしています。また、社会心理学では、人々の行動や社会現象を観察することで、人間の社会性や相互作用を理解しています。

以下に、観察法の具体的な例をいくつか挙げます。

幼稚園児の遊び行動を観察して、遊びの種類や遊びのルールを明らかにする。
動物の行動を観察して、その生態や習性を発見する。
学校の授業や部活動を観察して、教師の指導方法や生徒の学習態度を分析する。
街の人の行動を観察して、人の行動パターンや社会性を発見する。
観察法は、心理学研究において欠かせない研究方法の一つです。

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