心理学におけるゴールドバーグとは、ルイス・ゴールドバーグ(Lewis R. Goldberg)のことで、パーソナリティの特性論の提唱者として知られています。
ゴールドバーグは、1980年代に、さまざまなパーソナリティ理論を統合し、人間の性格は5つの根源特性(開放性、誠実性、外向性、協調性、神経症傾向)から構成されると提唱しました。この5つの特性は、世界中のさまざまな文化で普遍的に認められ、信頼性と妥当性が高く、多くの性格検査の基礎となっています。
ゴールドバーグのビッグファイブ理論は、パーソナリティ研究の分野で大きな影響を与え、現在では最も広く受け入れられているパーソナリティ理論のひとつとなっています。
また、ゴールドバーグは、神経症傾向を測定するための質問紙尺度である「GHQ(General Health Questionnaire)」も開発しました。GHQは、世界中で広く使用されている神経症傾向のスクリーニングテストであり、うつ病や不安症などの精神疾患の早期発見に役立っています。
以上のことから、ゴールドバーグは、パーソナリティ研究と臨床心理学において、大きな貢献を行った人物であると言えるでしょう。