ハーディング現象

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

ハーディング現象とは、行動経済学の用語で、人は往々にして世の中の多数派と同じ行動を取る傾向があること。ハーディング(herding)とは英語で「(動物の)群れ」という意味。

ハーディング現象の原因は、以下のようなものが挙げられます。

集団から外れたくないという心理
他人の行動に追従することで、判断を誤らないようにしたいという心理
多数派の行動は正しいという思い込み
ハーディング現象は、金融市場や株式市場でよく見られます。例えば、株価が上昇しているときには、多くの人が買い注文を出し、株価がさらに上昇する傾向にあります。これは、多くの人が株価が上昇すると信じて買い注文を出し、それがさらに株価上昇を促すという好循環が起こるためです。一方、株価が下落しているときには、多くの人が売り注文を出し、株価がさらに下落する傾向にあります。

ハーディング現象は、経済や社会にさまざまな影響を及ぼします。例えば、バブル経済の発生や、金融危機の引き金となることがあります。また、政治や社会問題においても、ハーディング現象が原因で、間違った方向に進んでしまうことがあると考えられています。

ハーディング現象を防ぐためには、以下のことに注意することが重要です。

自分の判断に自信を持つ
他人の行動に流されないようにする
さまざまな情報収集に努める
ハーディング現象は、人間の心理的な特徴に起因する現象です。そのため、完全に防ぐことは難しいですが、上記のようなことに注意することで、その影響を軽減することはできるでしょう。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ha/A02764.html