ブロードベント

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ドナルド・エリック・ブロードベント(1926年5月6日 – 1993年4月10日)は、英国出身の影響力のある実験心理学者でした。彼のキャリアと研究は、第二次世界大戦前のフレデリック・バートレット卿のアプローチと、1960年代後半に認知心理学として知られるようになったものの間のギャップを埋めました。

ブロードベントは、ケンブリッジ大学で心理学を学び、1947年に卒業しました。その後、空軍に入隊し、戦争終結までラジオ技術者として勤務しました。戦後、ケンブリッジ大学に戻り、1951年に博士号を取得しました。

ブロードベントの研究は、注意、記憶、認知処理の分野に焦点を当てていました。彼は、選択的注意の理論を開発したことで最もよく知られています。この理論は、注意は、処理される情報を選択するためのフィルターとして機能する、という考えに基づいています。ブロードベントはこの理論を、両耳分離聴の実験によって支持しました。この実験では、実験参加者に左右の耳に異なる情報を聞かせ、その後、どちらの耳の情報か思い出させるように指示しました。結果として、実験参加者は、指示された耳からの情報はよく思い出すことができましたが、指示されていない耳からの情報はほとんど思い出すことができませんでした。

ブロードベントの研究は、認知心理学の分野に大きな影響を与えました。彼の理論は、その後の研究者によって拡張され、応用されてきました。

ブロードベントは、王立協会のフェローであり、アメリカ心理学会から傑出した科学的貢献賞を受賞しました。

主な著書:

Perception and Communication (1958)
Attention and Performance (1958)
Decision and Stress (1971)
Perception and Memory (1975)
The Mind and Its Mechanisms (1985)

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