キティ・ジェノヴィーズ事件

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キティ・ジェノヴィーズ事件は、1964年3月13日にアメリカ合衆国・ニューヨーク州クイーンズ郡キュー・ガーデン地区で発生した殺人事件です。

事件当日、キティ・ジェノヴィーズ(1935-1964年)は、キュー・ガーデン地区とは別地区であるホリスにてバーのマネージャとして未明まで仕事をしていました。自宅近くの駐車場まで車で帰宅し、そこから自宅まで歩いているところを、ウィンストン・モーズリー(1941-2016年)にナイフで背中を刺されました。

ジェノヴィーズは、叫びながら逃げようとしましたが、モーズリーに追い詰められ、自宅前で何度も刺されて殺害されました。この事件は、38人もの近隣住民が事件に気づき目撃していたにもかかわらず、誰一人として警察に通報せず助けにも入らなかったというものです。

この事件は、アメリカ社会に大きな衝撃を与えました。この事件をきっかけに、社会心理学における「傍観者効果」が提唱されるようになりました。傍観者効果とは、複数の人がいる場合、一人一人が責任を感じず、行動を起こさなくなる心理現象です。

キティ・ジェノヴィーズ事件は、傍観者効果の代表的な事例として、社会心理学や犯罪学でよく取り上げられています。

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