初期値効果

今月の注目記事
みんなが知りたい!心理学用語ランキング ちょっと 口癖 プルースト効果とは

初期値効果とは?

初期値効果(Primacy Effect)とは、情報の提示順序が人々の判断や評価に与える影響を指す心理現象です。初期値効果では、最初に提示された情報が後に提示される情報よりも強く印象づけられ、より大きな影響を与えるとされています。

初期値効果は、情報処理の過程や記憶の働きに関連しています。最初に提示された情報が人々の注意を引き、長期記憶により強く定着するため、後続の情報よりも強い影響を持つと考えられています。この効果は、人々の意思決定や判断において重要な役割を果たすことがあります。

初期値効果はさまざまな場面で観察されます。例えば、商品やサービスの広告において、最初に提示される情報や印象が消費者の意思決定に与える影響が大きいとされています。また、人物の印象形成においても初期値効果が現れます。初対面の人との最初の印象が後の評価に影響を与えることがあります。

初期値効果には逆の現象として「最新情報効果」(Recency Effect)も存在します。最新に提示された情報が人々の判断に大きな影響を与えるという効果です。最新情報効果は、最後の情報が人々の注意を引き、即時的な印象や記憶に影響を与えることに起因します。

初期値効果と最新情報効果は、情報の提示順序が人々の判断や評価に与える影響を示す心理現象です。これらの効果は、情報の提示順序によって人々の意思決定や評価が歪められる可能性があることを意識する必要があります。情報をバランスよく提示し、客観的な判断を行うためには、情報の提示順序に注意を払うことが重要です。

https://sbsmarketing.co.jp/marketing/whatis-default-effect-2023-06/