藁人形論法

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藁人形論法とは、議論において、相手の主張を歪めて引用し、その歪められた主張に対して反論するという論法のことです。

たとえば、相手が「政府は教育費の無償化をすべきだ」と主張したとします。これに対して、政府側は「教育費の無償化は、教育の質を低下させる」と反論するかもしれません。しかし、この反論は、相手が「教育費の無償化は、教育の質を向上させる」と主張していると誤解して、その主張に対して反論していることになります。

このように、藁人形論法は、相手の主張を歪めて引用することで、相手を論破したと見せかける論法です。

藁人形論法は、以下のような方法で行われるのが一般的です。

相手の主張を誇張したり、極端な解釈したりして、論駁しやすいようにする。
相手の主張の一部だけを取り出して、全体として歪められた主張を作り出す。
相手の主張と関係のない別の主張を持ち出して、論点をすり替える。
藁人形論法は、論理的に間違った論法であり、相手を論破したことにはなりません。しかし、相手の主張を誤解させ、第三者に相手を批判させてしまう効果があります。

藁人形論法に陥らないためには、相手の主張を正しく理解することが大切です。また、相手の主張に対して、直接的に反論できるかどうかを判断することも重要です。

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