心的外傷後ストレス障害(PTSD)とは、トラウマとなるような出来事を体験した後に始まる、日常生活に支障をきたす強く不快な反応です。
PTSDの症状は、大きく以下の4つのカテゴリーに分けられます。
侵入症状:その出来事が頭の中に入り込んでくるように繰り返しよみがえり、制御することができない。
回避症状:その出来事を思い出させるあらゆる物事の回避。
思考や気分に対する悪影響:集中力や注意力の低下、悲しみ、怒り、罪悪感、絶望感などの感情、自信の喪失。
覚醒レベルと反応の変化:過剰な警戒心、イライラ感、不眠、悪夢、過敏性。
PTSDは、災害、事故、戦争、性的暴行、犯罪被害など、さまざまな出来事によって引き起こされる可能性があります。
日本では、1.3%の人がPTSDと診断されています。
PTSDは、早期に治療を始めることで、回復が期待できます。
治療方法には、薬物療法、認知行動療法、集団療法などがあります。
薬物療法では、抗うつ薬や抗不安薬などの薬剤が用いられます。
認知行動療法では、トラウマ体験を再体験し、その恐怖や不安を徐々に減らすことを目的とした治療が行われます。
集団療法では、同じ経験をした人と交流することで、孤独感や疎外感を和らげ、回復を促す効果が期待されます。
PTSDは、早期発見と治療が大切です。