内的帰属

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内的帰属とは、ある結果の原因を自分自身や自分の行為などに求めることを指します。具体的には、以下の3つの要素に基づいて判断されます。

弁別性:ある状況でのみ起こる結果なのか、それとも普遍的な結果なのか
合意性:他の人にも起こる結果なのか、それとも自分にだけ起こる結果なのか
一貫性:同じ状況で繰り返し起こる結果なのか、それとも一回限りの結果なのか
例えば、試験に失敗した場合、以下のようになります。

弁別性:試験問題が難しく、他の人も失敗している場合、弁別性は低くなります。
合意性:他の人も失敗している場合、合意性は高くなります。
一貫性:過去の試験でも失敗している場合、一貫性は高くなります。
これらの要素に基づいて、試験に失敗した原因を「自分の勉強不足」と考えれば、それは内的帰属となります。

内的帰属は、以下の2つの特徴があります。

コントロール感がある:原因が自分自身にあるため、結果を改善するために自分で努力できるという感覚があります。
自己評価に影響する:自分の能力や性格を評価する際に、内的帰属が重視されます。
内的帰属は、自己成長や自己改善につながる一方で、自己評価を低下させる可能性もあります。例えば、失敗の原因を自分の努力不足に帰属してしまうと、自信を失ったり、モチベーションが下がったりすることがあります。

内的帰属をコントロールするためには、以下の点に注意するとよいでしょう。

客観的な判断をする:弁別性、合意性、一貫性の3つの要素に基づいて、客観的に判断するようにしましょう。
外的要因も考慮する:外的要因も考慮することで、より正確な判断ができるようになります。
成功体験を積む:成功体験を積むことで、内的帰属による自己評価の低下を防ぐことができます。

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